昭和5年、湘南電気鉄道の開業と同時に、湘南大津駅として開設され、昭和38年11月に京浜大津駅、昭和62年6月に現在の駅名に改称された。駅舎の横の大きなスダジイの木の下に赤い鳥居が見えるが、その奥にお稲荷様が祭られている。これはかつて駅の構内にあった大津宿稲荷大明神を移したものである。駅舎を新設するときに一時撤去されたが、その後、地元の人々や駅員の交通安全と無病息災を願って、再び現在地に祭られるようになった。戦時中には出征兵士たちがこのお稲荷様に武運長久を祈ってから電車に乗り込み、戦地へと送り出されたという。今でも地元の人々の素朴な信仰を集めている。

【所在地】横須賀市大津町1-11-19

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