トップメッセージ

平素より当社および京急グループの事業活動にご理解とご支援を賜り、厚くお礼申しあげます。

昨年は、新型コロナウイルス感染症の影響により、経済や景気の先行きが不透明となり、 京急グループの事業も緊急事態宣言発出などを受け、極めて厳しい状況で推移しました。強みであった羽田空港のインバウンド需要がストップしたほか、感染拡大による外出自粛や、WEB会議、テレワークの急速な普及による通勤客の減少など、かつてない急激な事業環境の変化にさらされました。

本年2月から一部ワクチン接種がはじまり、コロナ禍の収束に向けて世の中が動き出しましたが、すべてコロナ前に戻ることはないと考えられ、大変難しい時代が待ち受けています。
そのような中ではありますが、京急グループは大きな発展が期待できる品川・羽田・横浜を結ぶエリアを「成長トライアングルゾーン」と位置付け、そのポテンシャルを推進力として、事業の発展につなげてまいります。また、都心に近く、魅力ある観光、居住ゾーンとして注目を浴びている三浦半島エリアを、「都市近郊リゾート」と位置付け、その創生に取り組みます。「成長トライアングルゾーン」「都市近郊リゾート」など恵まれた沿線を相互連携させ、発展、活性化を図ってまいります。
コロナ禍収束後の新たな生活様式の中でも、今一度われわれの存在意義・使命に立ち返り、グループ理念や社紋に込めた思いを胸に、グループ一丸となってこのような事業環境を乗り越えて、お客さまや株主の皆さまをはじめとする、すべてのステークホルダーの方々とともに、持続的な発展を目指してまいります。

新総合経営計画の策定

かねてから、人口減少の本格化や品川駅周辺開発事業の進捗に伴う財務の健全性確保の重要性などが京急グループの重要な課題と認識しておりました。これに加えて、新型コロナウイルス感染症拡大によるワークスタイル、ライフスタイルの急激な変化などといった新たに発生した課題に対応し、京急グループの持続的な発展を目指すため、2021年度をスタートとする新総合経営計画を策定いたしました。京急グループが2035年度に目指すべき将来像である長期ビジョンを「日本全国、そして世界とつながり、日本発展の原動力である品川・羽田・横浜を成長トライアングルゾーンと位置付け、国内外の多くの人々の生活と交流を支え、持続的に発展する豊かな沿線を実現する」と改定し、あわせて長期経営戦略・中期経営計画を改定・策定いたしました。

成長トライアングルゾーンを中心とした沿線の発展、経営基盤強靭化・ポートフォリオ変革、およびESG経営の徹底を推進し、長期ビジョン実現を目指してまいります。

京急グループは、今後もより一層皆さまに愛され、ともに発展する企業となるべく努力を続けてまいります。引き続きご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。

2021年6月

京浜急行電鉄株式会社
取締役社長

原田一之