ニュースリリース

2024年11月06日

地域課題解決型オープンイノベーションプログラム第1弾は横須賀から

「KEIKYU ACCELER PROGRAM in YOKOSUKA」に3社を採択

ビジネスモデル共創を開始し横須賀での事業成長支援を加速します

京浜急行電鉄株式会社(本社:横浜市西区、社長:川俣 幸宏、以下 京急電鉄)は、地域課題解決型オープンイノベーションプログラム第1弾であり、横須賀市を舞台にした「KEIKYU ACCELERATOR PROGRAM in YOKOSUKA」(以下、本プログラム)にて、32社の応募から3社を採択したことをお知らせします。

本プログラムは、公益財団法人横須賀市産業振興財団が主催する「スタートアップオーディションin YOKOSUKA」(以下、スタートアップオーディション)と共同で開催します。2024年10月に開催された最終審査に登壇した7組のファイナリストの中から、京急電鉄が推進する京急沿線エリアマネジメント構想「newcalプロジェクト」の方針に沿って、横須賀の地域課題の解決に向けた共創に取り組むテーマを提案した3社を採択しました。結果概要は以下のとおりです。

募集期間 2024年7月1日(月)から8月26日(月)

採択者数 3社(32社の応募から採択)

  • くぼたマリンファーム

    URL:https://hayamauni.com/

    駆除対象のうにを養殖し、葉山うにとしてブランド化して販売

  • 株式会社アングラーズ

    URL:https://corp.anglers.jp/

    釣船、釣り人の悩み「集客の手間」「情報の不透明化」を解決

  • 株式会社ピリカグループ

    URL:https://village-life.club/lp
    (2024年11月中旬開設予定)

    ワーケーション施設の運営で首都圏在住ワーカーの横須賀への呼び込みを活性化

募集期間 2024年7月1日(月)から8月26日(月)

採択者数 3社(32社の応募から採択)

  • くぼたマリンファーム

    URL:https://hayamauni.com/

    駆除対象のうにを養殖し、葉山うにとしてブランド化して販売

  • 株式会社アングラーズ

    URL:https://corp.anglers.jp/

    釣船、釣り人の悩み「集客の手間」「情報の不透明化」を解決

  • 株式会社ピリカグループ

    URL:https://village-life.club/lp
    (2024年11月中旬開設予定)

    ワーケーション施設の運営で首都圏在住ワーカーの横須賀への呼び込みを活性化

最終審査での表彰式

今後、京急電鉄は、 newcalプロジェクトの活動として、横須賀市、横須賀市産業振興財団とともに、本プロジェクトで採択された3社との共創を始動し、三浦半島、横須賀市を実証フィールドとした事業の成長加速を支援いたします。サービス・商品開発、販路拡大、PRなどのビジネスモデル共創に加え、 newcalプロジェクトにおけるエリアマネジメント組織「newcalファミリー」参加団体(2024年10月時点347団体)などとの事業マッチングなどを行います。

京急電鉄では、地域課題の解決に向けた具体的取り組みと、スタートアップのアイデアを融合させることで、横須賀市が抱える地域課題の解決を目指すとともに、再開発が進む横須賀中央駅・追浜駅などのまちづくりの共創パートナーと新規事業創出などに取り組んでまいります。

「KEIKYU ACCELERATOR PROGRAM in YOKOSUKA」について

「KEIKYU ACCELERATOR PROGRAM in YOKOSUKA」について

概要

KEIKYU ACCELERATOR PROGRAM(ケイキュウアクセラレータープログラム)は、2017年の開始以来、VRやAR技術を活用した新たな観光体験ツアーなど、スタートアップ企業とのオープンイノベーションを推進してまいりました。

また、2024年5月に発表した京急グループ第20次総合経営計画「沿線価値共創戦略」(以下 本戦略)に基づき、「移動」と「まち創造」の2つのプラットフォームにおける「新たな価値」の創出に向け、2024年2月にアクセラレータープログラムも常時募集型にリニューアルするとともに、初となる地域課題解決型オープンイノベーションプログラム第1弾として、横須賀市を舞台に、共創パートナーを募集しました。

募集期間

2024年7月1日(月)から8月26日(月)

募集テーマ

本プログラムで設定する下記のテーマについて、横須賀市を実証のフィールドとしたアイデアを募集します。

移動プラットフォームにおける8つのテーマ(事業方針)
テーマ 募集アイデア例
① ライフスタイルの変化に応じたダイヤ転換および二次交通再編 #地域内輸送、#地域交通、#モビリティハブ、#シェアモビリティ、#MaaS、#効率化
② インバウンド等観光アクセス強化および沿線目的地への流入促進 #外国人、#インバウンド対応、#多言語対応、#MaaS、#宿泊旅プラン、#地域周遊
③ 地域拠点・環境対応・防災など駅機能の高度化 #カーボンニュートラル、#自律移動ロボット、#駅保育、#気象予測、#帰宅困難者
④ 回遊性を高める鉄道・地域資源のコンテンツ化 #地域密着イベント企画・列車、#地酒・地野菜、#娯楽・レジャー、#鉄道ファン、#街歩き
⑤ 京急および沿線地域の魅力を伝えるブランディング推進 #デザイン経営、#地域活性化、#駅別ブランディング、#まちづくり
⑥ 子育て世代等ターゲットを明確にした移動サービス展開 #ファミリー、#女性向け、#高齢者、#外国人、#快適な移動、#ユニバーサルデザイン
⑦ デジタル活用による高付加価値提供とさらなる効率化 #自動運転、#人流測定、#5G・6G、#通信技術、#遠隔監視システム、#非常時対応
⑧ デジタル活用による持続可能な次世代メンテナンスの促進 #AI、#オペレーション効率化、#車両・線路メンテナンス、#データ分析
まち創造プラットフォームにおける8つのテーマ(事業方針)
テーマ 募集アイデア例
① 主要駅周辺での住働楽学が充実する大規模開発の推進 #多機能複合都市、#シンボリック、#空間設計、#モビリティネットワーク
② 駅から広がる面的なまちづくりの推進 #商店街・裏通り活性化、#高架下活用、#夜間営業、#シェアモビリティ、#マルシェ
③ 歴史的建物や公共施設等の地域既存ストックを活かしたまちづくり #空き家・空き店舗活用、#リノベーション、#子育て世代流入、#地元ニーズ
④ デジタルとリアルが融合したまちづくり #マーケティング、#デジタルツイン、#仮想空間、#バーチャルイベント
⑤ 水辺のライフスタイルの実現を通じた沿線イメージの確立 #河川空間活用、#海沿い空間活用、#水上交通、#シーサイドリゾート
⑥ 自然と共生した環境保全型のまちづくり #自然のある暮らし、#グリーンインフラ、#農業体験、#気候変動、#社有林活用
⑦ ワーク・観光・スポーツ等の多様な「住働楽学コンテンツ」の導入 #コワーキング、#ワーケーション、#観光、#スポーツ・eスポーツ、#サブカルチャー
⑧ 子育て世代・外国人・高齢者等の多様性を尊重する地域コミュニティ構築 #移住支援、#住み替え、#多拠点居住、#コミュニティ形成、#多様性尊重

応募企業

32社(スタートアップオーディションin YOKOSUKA応募33社と重複応募)

採択企業について

くぼたマリンファーム
代表 窪田 千春
所在 神奈川県横須賀市佐原1-20-28
URL https://hayamauni.com/
ビジネス
プラン
駆除対象のうにを養殖し、葉山うにとしてブランド化して販売
株式会社アングラーズ
代表 若槻 嘉亮
所在 東京都町田市森野1丁目36-11 WALD136 3F
URL https://corp.anglers.jp/
ビジネス
プラン
釣船、釣り人の悩み「集客の手間」「情報の不透明化」を解決
株式会社ピリカグループ
代表 瀬尾 真矢
所在 東京都渋谷区神宮前4-18-15-405
URL https://village-life.club/lp
(2024年11月中旬開設予定)
ビジネス
プラン
ワーケーション施設の運営で首都圏在住ワーカーの横須賀への呼び込みを活性化

ホームページ

参考

参考

「スタートアップオーディション in YOKOSUKA」

2007年から公益財団法人横須賀市産業振興財団、横須賀市などにより開催されているビジネスコンテストで、これまで69件のスタートアップ事業の実施に繋げております。

KEIKYU ACCELERATOR PROGRAM(ケイキュウアクセラレータープログラム)

2017年から「KEIKYU ACCELERATOR PROGRAM」を開始し、これまで計3回の本プログラムの開催を通じ、22社の事業採択、京急グループと17件の実証実験、3件の事業化、2件の資本提携を実行するなど、スタートアップ企業との共創による新たな価値の創出に取り組んでまいりました。

2024年2月にリニューアルし、新たな価値創出の中核となる「移動」と「まち創造」2つのプラットフォームの未来にむけた16のテーマを公開、スタートアップ企業をはじめとする多様な外部パートナーとの共創により新たな価値の創出を目指す常時募集・常時推進型のオープンイノベーションプラットフォームへと進化いたしました。リニューアル以降、4件の事業共創を実現しています。

  • URL
  • 実績
    羽田空港における訪日外国人観光客向け手荷物当日配送サービスの実証実験
    京急電鉄とecbo株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:工藤 慎一)は、手荷物による車内の混雑解消や増加する訪日外国人旅客の移動課題解決、手ぶら観光促進による新たな営業機会の獲得等を目的として、羽田空港第3ターミナル駅を起点とする手荷物当日配送サービスの実証実験を2024年8月から開始しました。
    ▹ニュースリリース 
    https://www.keikyu.co.jp/company/news/2024/20240819HP_24063KO.html

    Web3.0技術を活用した「京急ミュージアムデジタルアーカイブNFTコレクション」の販売
    京急電鉄とsynschismo(シンシズモ)株式会社(本社:東京都港区、代表者:赤川 英之)は、ブロックチェーン技術を活用した「京急ミュージアム開館4周年記念デジタルアーカイブNFTコレクション」を2024年3月1日(金)から発売しました。
    ▹ニュースリリース 
    https://www.keikyu.co.jp/company/news/2023/20240201HP_23141YM.html

    沿線在住外国人との国際交流プログラム「まちなか留学from HANEDA」の販売
    京急電鉄とHelloWorld株式会社(本社:沖縄県沖縄市、代表取締役:野中 光・冨田 啓輔)は、沿線の中高生をターゲットに、日本在住外国人宅でのホームステイ体験ができる国際交流プログラム「まちなか留学from HANEDA~羽田空港から京急に乗って留学しよう~」を2024年3月29日(金)から3月31日(日)に実施しました。
    ▹ニュースリリース 
    https://www.keikyu.co.jp/company/news/2023/20240201HP_23130YM.html

    沿線の非営利活動を支援する寄付型クラウドファンディング「newcal funding」を開始
    京急電鉄とコングラント株式会社(本社:大阪市西区、代表取締役:佐藤 正隆)は、京急沿線で地域・社会課題の解決に取り組む非営利団体を支援し、持続可能な新たな沿線まちづくりを実現する寄付型クラウドファンディング「newcal funding」を2024年10月1日(火)から開始しました。
    ▹ニュースリリース 
    https://www.keikyu.co.jp/company/news/2024/20241001HP_24091KO.html

沿線価値共創戦略について

京急グループでは、沿線全体の持続的な発展を目指し、「移動」と「まち創造」の2つのプラットフォームによる相互の価値共創をビジネスモデルの中心に据え、事業活動を推進しています。また、2022年度から「京急沿線まちづくり戦略」の策定に取り組んで参りました。現在、2024年度からスタートする次期総合経営計画も見据え、京急沿線まちづくり戦略に2つのプラットフォームの要素を取り入れ、さらに一体的な取り組みとしていく「沿線価値共創戦略」の策定を進めています。

また、京急グループが目指す新たな沿線まちづくりの形として、これまでの都心と郊外の二極構造のまちづくりではなく、沿線のなかに「住む・働く・楽しむ・学ぶ」 機能が揃う中核拠点を複数配置し、一極集中型の輸送モデルから地域間をつなぐ交通網の整備による「多極型まちづくり」を目指しています。

本戦略のもと、「移動プラットフォーム」では、MaaS基盤の整備等を通じた新たな移動需要を創出し、「まち創造プラットフォーム」では、エリアマネジメント活動を推進することで地域の賑わいとつながりを強化し、外部を巻き込んだ地域内の共創を目指していきます。

京急沿線エリアマネジメント構想について

京急沿線でのエリアマネジメント活動は、都市・商業地・住宅街・観光地などエリアごとの特性に合わせ、その地域のプレイヤー(newcalファミリー)と共同で、「滞在環境の整備」、「働く場の創出」、「地域環境問題への取り組み」など地域課題の解決に向けローカルに進める【ローカライズ領域】と、一方で、その活動を支えるMaaSやモビリティ基盤などは共通化し、電車、バスを含む地域生活者の移動や滞在利便性を向上する【共通基盤拡大の領域】に取り組んでいます。

「ローカライズ」と「共通基盤拡大」を同時に進め、まちの個性を磨き上げるとともに、京急沿線全体をサステナブルな地域とすべくエリア価値を高めていくことを目指しています。

地域住民や事業者、自治体、教育機関などと、沿線の各地域に移動と「住む・働く・楽しむ・学ぶ」が揃う多極型まちづくりを推進するために、「ローカルプラットフォーマー」として、沿線におけるあらゆる移動と地域サービスを統合し、従来の沿線まちづくりでは成しえなかった新たな価値を地域と共創します。

プロジェクトを通じて、地域に根差した活動を「つなぎ」、それらを「続けて」いく仕組みを構築します。

「組織化」「地域拠点整備」「MaaS整備」「モビリティ整備」を一元化した「ENSEN as a Service」(EaaS)を実現するべく、いま京急沿線の地域がひとつになろうとしています。

【イメージ図】