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京急空港線 羽田空港第3ターミナル駅に陶板レリーフを設置 日本特有の釉薬で世界とつながる玄関口を彩る洋画家 絹谷 幸二氏が原画・監修「煌めく希望、KEIKYU」が公開されました!

2024年10月04日

公益財団法人日本交通文化協会(東京都千代田区、理事長:滝 久雄)が企画した、560作品目の陶板レリーフのパブリックアートが、京急空港線 羽田空港第3ターミナル駅 地下2階 上りホーム壁面に設置、2024年10月3日(木)から公開されました。

外国人の方々を空港外で最初にお迎えする場所に設置された新たなシンボル、作品名は「煌めく希望、KEIKYU」です。人類最古の壁画技法であるアフレスコ画を極めた洋画家の大家で、文化勲章受章者の絹谷 幸二氏が原画・監修を務め、陶板レリーフは、クレアーレ熱海ゆがわら工房の職人たちによって制作されました。

縦2メートル、横7.5メートルの作品には、訪れる人々の旅を明るく照らす太陽とともに、空を飛び交う旅客機が表す羽田空港の賑わい、富士山や咲き誇る河津桜、東京湾やヨットが浮かぶ葉山の海、厄除けとして知られる川崎大師など、京急電鉄の沿線の魅力溢れる風物や観光地が旅情を誘います。「この美しい日本に来られた方々、あるいはこれからお帰りになられる方々に、再びこの印象を持って帰っていただきたい、またお越しいただきたい」という絹谷氏の思いが込められています。

造形では、力強く生き生きとした原画の筆のタッチやスピード感を意識して、土が形作られました。太陽の中心をあえて丸にせず、方向性を持たせることで、光の動きとエネルギーの広がりを表現しています。さらに、奥行きの造り方に工夫を加えることで、モチーフごとの距離感と風景全体に動きを持たせています。

また原画の持つ躍動感あふれる豊かな色彩は、約70種類の釉薬を組み合わせて表現しています。隣り合わせたピースの色合いを確認しながら、釉薬のレシピを調整し、繊細な焼成を繰り返すことで、独特の発色を創り出しました。特に、釉薬では表現が難しい赤、黄、オレンジも鮮やかに仕上げています。さらに、中央の飛行機の 尾翼には「海鼠釉(なまこゆう)」、葉山の海や山には「織部釉」、川崎大師には日本最初期の釉薬である「灰釉」をアレンジし、日本特有の釉薬による色彩表現が楽しめます。