鉄道運行情報
2025年06月25日
黄金町南太田駅間高架下にマルチモビリティステーションを開設します
京浜急行電鉄株式会社(本社:横浜市西区、取締役社長:川俣 幸宏、以下 京急電鉄)は、2025年7月1日(火)に、「京急南太田1丁目マルチモビリティステーション」を全面開業いたします。
京急電鉄では、京急グループ総合経営計画(沿線価値共創戦略)に基づく京急沿線エリアマネジメント構想「newcalプロジェクト」にて、生活圏における駅から先の2次交通や、高齢化が進む地域の足としての新モビリティ、乗ること自体が楽しみな観光型モビリティなどを整備する活動「newcalモビリティパッケージ」として、沿線地域の事業者や自治体とともに多様なモビリティ整備を進めています。
今回新たに開設する「京急南太田1丁目マルチモビリティステーション」は、シェアモビリティおよびサブスクサービスの拠点として、敷地面積は300m2を超え、120台以上の車室を構える沿線最大規模のステーションとなります。今回の開設により、沿線で15か所目のマルチモビリティステーションおよび141か所目のモビリティ拠点となります。また、横浜地区における鉄道、シェアモビリティ、水上交通など交通事業者7者などから構成される「関内関外都市交通ネットワーク」における代表拠点の一つとして、関内関外および元町中華街エリアとの回遊促進や新たな人流の創出・商圏拡大を生み出します。
京急電鉄では、「newcalモビリティパッケージ」として、2024年度以降、㈱ドコモ・バイクシェアおよび㈱Luup等のモビリティ事業者との連携協定を締結し、利用者ニーズと地域特性に応じた多様な手段のモビリティを沿線全域で整備することをコンセプトに、当社関連用地をはじめ、沿線地域事業者の遊休地含めた沿線一体での、複数モビリティサービスの発着拠点となるマルチモビリティステーションの整備やモビリティ事業者と連携した利用促進施策を加速してまいりました。
京急沿線エリアマネジメント構想「newcalプロジェクト」で掲げる沿線まちづくりに関する目標値(KPI:重要業績評価指標)における「整備したシェアモビリティポート数」について、2025年6月に上方修正した数値である「200ポート(2026年度末目標)」に向けて、引き続き事業拡大を図ってまいります。
京急グループは、今後もnewcalプロジェクトにおけるモビリティ整備に取り組むことで、2次交通網の整備や地域の回遊性向上に取り組んでまいります。



京急南太田1丁目マルチモビリティステーション
京急南太田1丁目マルチモビリティステーションについて
計画概要
所在 | 横浜市南区南太田1丁目23番7の一部 |
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アクセス | 京急線南太田駅徒歩4分、横浜市営地下鉄ブルーライン吉野町駅徒歩6分 |
敷地面積 | 約308m2 |
全面開業 | 2025年7月1日 |
導入サービス |
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案内図

開設済みの主なモビリティステーションについて
ステーション名 | 所在 | 最寄駅 | 設置サービス | 現地写真 |
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平和島駅前 | 東京都大田区大森北6丁目95番1号 | 平和島駅 |
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京急仲六郷1丁目 マルチモビリティステーション |
東京都大田区仲六郷1丁目16番8のうち | 京急蒲田駅 雑色駅 |
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八丁畷駅前 (ParkLine870) |
神奈川県川崎市川崎区池田町1丁目16番 | 八丁畷駅 |
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京急鶴見中央5丁目 マルチモビリティステーション |
神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央5丁目913番3、313番6 | 京急鶴見駅 |
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戸部駅前 | 神奈川県横浜市西区戸部本町265番、266番、267番の各一部 | 戸部駅 |
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京急南太田駅前 マルチモビリティステーション |
神奈川県横浜市南区南太田1丁目69番29、35の各一部 | 南太田駅 |
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杉田駅前 | 神奈川県横浜市磯子区杉田2丁目66-6ほか1筆の各一部 | 杉田駅 |
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京急富岡駅 | 神奈川県横浜市金沢区富岡西7丁目356番2、361番2の各一部 | 京急富岡駅 |
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金沢区役所前 よりみちガーデン |
神奈川県横浜市金沢区泥亀1丁目64番地外 | 金沢文庫駅 |
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京急県立大学駅前 マルチモビリティステーション |
神奈川県横須賀市安浦町2丁目30番10号の一部 | 県立大学駅 |
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馬堀海岸駅 | 神奈川県横須賀市馬堀町3丁目80番10、80番11の各一部 | 馬堀海岸駅 |
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三浦海岸駅前 | 神奈川県三浦市南下浦町上宮田1497番の一部 | 三浦海岸駅 |
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三崎口駅前 | 神奈川県三浦市初声町下宮田中田551番地1外10筆 | 三崎口駅 |
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モビリティポートについては,newcalサイト内のマップからもご確認いただけます。
京急沿線エリアマネジメント構想「newcalプロジェクト」におけるモビリティ整備について

生活圏における駅から先の2次交通や、高齢化が進む地域の足としての新モビリティ、乗ること自体が楽しみな観光型モビリティなどを整備する活動「newcalモビリティパッケージ」として、newcalファミリーとともに多様なモビリティ整備を進めています。拠点拡大を通じ、地域における移動の課題を解決し、将来のモビリティ先進地域となることを目指しています。
【事例】駅周辺やまちなかへのシェアモビリティ共同設置「newcalモビリティパッケージ」
newcalファミリー等が展開するシェアモビリティ事業の拠点(貸出ポート)を共同で開設しています。
- ※駅・高架下等の社有地、地域店舗、公園等の近隣用地に新設したポート情報をMaaS検索へ反映することで、利用しやすい環境を整備、草の根的な拠点開発を通じて、京急沿線のモビリティ先進地域化を目指します。

【事例】他社との連携など地域交通コンソーシアムの組成
2024年に、㈱ドコモ・バイクシェアおよび㈱Luupそれぞれと、モビリティ拡充を通じた沿線価値向上に関する連携協定を締結、横浜地区では両者をはじめ鉄道、シェアモビリティ、水上交通など交通事業者7者などから構成される「関内関外都市交通ネットワーク」を組成し、将来的なMaaS連携を想定した地域全体でのポート設置などに取り組みました。
また、三浦半島エリアでは、神奈川県および㈱サンオータスと、脱炭素に向けた3者連携協定を締結し、電動モビリティやMaaSの普及啓発・利用促進に共同で取り組んでいます。

それぞれ連携協定を締結

の設立と共同でポート設置提案

三浦半島での3者連携協定を締結
【事例】各エリアでの地域交通実証の推進
地域が抱える様々な交通課題の解決や低炭素型交通の確立に向け、グリーンスロモビリティ(時速20km未満で公道を走ることができる小型電動車)の導入を進めています。横浜エリアでは、観光コンテンツ実証として、ガイド付きツアーを実施するなど事業化に向けた実証を進めています。
また、横浜市金沢区では急勾配な坂道や狭い道路が多く、バス停や駅へのアクセスが容易でない地域がある京急富岡エリア住宅地において、2018年から地域交通「とみおかーと」実証実験を実施、今後の実装に向けて行政、地域と取組を進めています。
これら地域交通の運行ノウハウを基に、LocaliST㈱と共同で「地域モビリティプロデューサー」事業として、神奈川県、品川区、箱根町など他地域へのモビリティサービス構築支援などのコンサルティング事業も開始しています。

ガイド付きみなとみらい関内地区観光ツアー

「とみおかーと」
京急沿線エリアマネジメント構想「newcalプロジェクト」について
- 開始日
2024年3月14日(木)
- 名称
「newcal(ニューカル)プロジェクト」

- 名称由来
「New」+「Local」
新しいローカル(Local)のあり方を地域の方々と⼀緒になって生み出し、その地域ならではの新しい魅力を発見(New な発見)し、より多くの人に届けていく構想です。
「Local」のあり方が今後も注目される中、京急グループがその「新しい Local」のあり方を、エリアマネジメントによって見出していく意思も込めています。
また、「ニューカル」という響きは、「new culture = カルチャー」を感じさせ、その地域ならではの新しい文化を地域の方とともに生み出していく想いも込めています。
- 目的
京急グループ総合経営計画「沿線価値共創戦略」において重視する、地域との連携を具体化する4つの共創活動の「組織化」「地域拠点整備」「MaaS 整備」「モビリティ整備」の推進を通じた将来像として、デジタル基盤とともに沿線地域が一体となったサービス「EaaS(ENSEN as a Service)」の構築を目指します。

「EaaS」(イアース)について
- 名称
EaaS(イアース) ※"ENSEN as a Service"(エンセン アズ ア サービス)の略称
- 概要
newcalプロジェクトの4つの共創活動を複合的に連携させ、特にMaaSレベル3まで一部実現したMaaSサイト「newcal」をデジタル基盤の中核とすることで、京急グループと地域事業者のあらゆる生活サービスを統合し、ワンストップで提供するサービスとして位置づけています。
EaaSを通じ、京急グループは「ローカルプラットフォーマー」として、沿線における「移動」と「住む・働く・楽しむ・学ぶ」という「暮らし」を統合していくことで、多極型まちづくりにおける新しい価値を創出します。
- 具体的なサービスイメージ(EaaSにより実現するシームレスな沿線体験)
MaaSサイト「newcal」を通じ、京急グループや地域が提供する多様な移動、生活サービスなどを予約、決済、デジタルチケットなどを同一IDでワンストップに利用できる環境を構築します。
このデジタル基盤をさらに活用し、パッケージ(セット販売)、さらにはサブスクリプション(定額制)モデルとして提供していくことも目指しています。これにより、地域とともに新たな移動や滞在の需要を共同で創出し、顧客生涯価値(LTV)重視型のビジネスモデルへの進化を目指します。
- お客さま視点でのEaaSがもたらす価値
MaaSアプリ一つで都心から三浦半島のワーケーション拠点への移動から宿泊、地域体験までが一連のパッケージ商品のように、サブスクリプション型で利用可能となるなど、これまで分断されがちだった様々な体験がシームレスにつながり利便性の高い新しい体験を得ることができます。
- 事業者視点でのEaaSがもたらす価値
デジタル基盤の活用による業務効率化、顧客生涯価値(LTV)を重視した収益構造への転換、MaaSを通じて蓄積されるデータの活用によるマーケティング強化といった価値がもたらされます。これにより、顧客接点の拡大や相互誘客が期待でき、沿線全体の活性化に貢献します。


「三浦半島週末スローライフ」