ニュースリリース

2023年03月14日

まちづくり推進に係る協定に基づく産学官連携事業

八丁畷駅前に地域交流拠点「Park Line 870」を開設

京浜急行電鉄株式会社(本社:横浜市西区、社長:川俣 幸宏、以下 京急電鉄)と、学校法人神奈川大学(所在:神奈川県横浜市、理事長:石渡 卓、以下 神奈川大学)および川崎市(市長:福田 紀彦)は共同で、2023年4月1日(土)に、京急線八丁畷駅前に地域交流拠点「Park Line 870」(パークラインはっちょう)を開設します。

これは、2018年6月に3者が締結した「まちづくり推進に係る協定」に基づく産学官連携事業として開設するものです。本協定では、鉄道・駅を中心としたまちの活性化および将来ビジョンの形成に寄与することを目的にしており、今回、3者に加え地域事業者などと連携しながら、地域イベントスペース、フードトラック、モビリティステーションなどを運営します。

施設名は、道路を公園のように活用する取り組み「Park Line」と、「八丁畷(はっちょうなわて)」の駅名の由来である「八丁(870m)の畷道(田の間の道)」から命名したもので、地域が持つ歴史を尊重しながら、新たなまちづくりの拠点としての活用を目指します。

さらに、2023年4月1日(土)には、本施設を活用した第1弾地域イベント「春の盛り盛り親子フェスタ」を開催します。本イベントでは、春休みの週末を親子で楽しみ、子ども達が販売体験から学びを創出する体験型マルシェを行います。このほか、ハンドメイドブースや川崎区内のイベント紹介などを実施します。

なお、京急電鉄では、本施設の開業に合わせ京急沿線エリアマネジメント構想「COCOON(コクーン)プロジェクト」第4弾として、エリアマネジメント活動「川崎COCOON」を開始するほか、今後、地域情報/MaaSサイト「川崎COCOON」を開設する予定です。

3者は、連携して川崎市京急沿線エリアでのエリアマネジメント活動に取り組むと同時に、今後、京急川崎駅周辺エリア、京急大師線沿線エリアなどに活動の拡大を予定しています。

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川崎大師の赤をイメージしたロゴ
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「Park Line 870」ロゴ
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「Park Line 870」イメージ

地域交流拠点「Park Line 870」・「川崎COCOON」の概要について

地域交流拠点「Park Line 870」の概要

コンセプト

Park Lineとは、道路を公園のように活用する取り組みのことで、古くから道だったこの場所を皆が憩う空間にするという目標を表しています。また、「870」は"はっちょう"と読み、川崎宿から隣の市場村(いちばむら)までの田畑の中をまっすぐに通る道が八丁(約870m)であったという八丁畷(はっちょうなわて)の地名の由来でもあることから、これらを合わせ、地域の歴史をつなぎ、地域の人をつなぐ交流拠点となるよう、本施設は「Park Line 870(はっちょう)」という名称でスタートします。また、本施設は、東海道と京急線が交差する場所に位置し、施設内には東海道川崎宿起立400年を記念した東海道の案内も設置します。

営業開始

2023年4月1日(土)

休業日

なし(フードトラックは不定期に休業の場合あり)

所在

神奈川県川崎市川崎区池田1-16(京急線八丁畷駅徒歩1分)

面積

176.73㎡

展開施設

No 名称(機能) 利用可能時間 概要
1 地域イベントスペース 11:00~20:00
  • 地域のイベント、趣味の発表、マルシェなど多目的に活用
  • 地域の交流拠点として、まちの活性化のきっかけとなるスペース
2 フードトラック 全日 11:00~20:00
  • 7~9月のみ金・土11:00~21:00
  • 出店者によって営業時間が異なる場合あり
  • 様々な飲食店が日替わりで展開
  • カフェスペースなども含め、まちを利用する人々が自由に滞在する拠点となる
  • 夏季はビアテラスなどイベントも予定
3 駅前モビリティステーション 24時間
  • 駅を中心とした移動促進により、街の魅力発信につなげる
  • シェアモビリティ整備により駅利用者の行動変容を促し、駐輪対策としても機能
4 みんなの掲示板 24時間
  • 地域イベントや自治体の情報を展開
  • WEBサイトとあわせ地域情報発信を強化
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「Park Line 870」イメージ

地域情報/MaaSサイト「川崎COCOON」の概要

サービス開始

2023年5月頃(予定)

機能

  • 地域共通予約機能
  • オンライン決済機能
  • デジタルチケット機能
  • マルチモーダル経路検索機能

「春の盛り盛り親子フェスタ」について

開催日時

2023年4月1日(土)10:00~15:00

  • 雨天決行・荒天中止。予備日4月2日(日)

開催場所

Park Line 870(川崎市川崎区池田1-16 京急線八丁畷駅徒歩1分)

参加方法

申込不要・入場無料

URL

主催

川崎区盛り上げ隊!(代表:米澤 奈緒)

実施内容

  • イベントゾーン
    • 親子で顔ヨガ
    • ママとこどものピラティスヨガダンス
    • 鍵盤ハーモニカステージ
  • 物販ゾーン
    • 川崎区盛り上げ隊によるハンドメイドブース
    • 親子マルシェ(こどもによる販売体験)
    • ミニワークショップ:こども創作体験教室&ゲーム
  • 川崎区内イベント紹介
  • 産地直送販売
  • フードトラック
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京急電鉄によるエリアマネジメント構想「COCOON(コクーン)プロジェクト」について

概要

  • 沿線各エリアに地域の人々をやさしく包むエリアマネジメント活動=「COCOON(繭)」が存在し、地域のプレイヤー=「COCOONファミリー」がエリアの特徴を活かしながら、過ごしたくなる場所づくりに取り組みます。
  • 人々は、普段、暮らし、働き、遊ぶ地域に愛着を持つとともに、その時の気分でCOCOON間を自由に移動し、誰もが自分らしく暮らせる沿線の実現を目指します。
  • 三浦半島エリア「三浦COCOON」や、横浜市南部「みんなの富岡・能見台 丘と緑のまちづくり」など、沿線各エリアで進めてきた地域連携のエリアマネジメント活動を沿線全体に拡大することで、京急沿線版の「自律分散型まちづくり」を実現します。

イメージ図

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※「三浦COCOON」「おおたCOCOON」「横浜COCOON」「川崎COCOON」以外のエリアに関しては、現時点のイメージです。
(参考)「COCOON」の由来
三浦COCOON開設時
三浦半島のコンセプトとして設定した「優しさ・やわらかさ」「来訪者を包み込む」「地元のつながり(糸)」を表現するうえで、性質の似た繭(COCOON)にたとえ、三浦半島のエリアマネジメントを「三浦COCOON」という名称としました。
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京急沿線全体への拡大
京急沿線の個性的な「まち」についても、それぞれが持つやさしさや地元のつながりを同じく「COCOON」として位置付けることで、そこで生活するプレイヤーが活躍できると考え、今後は各エリアの個性的な「COCOON」を創っていくプロジェクトの名称として展開します。

整備方針

京急沿線でのエリアマネジメント活動は、都市、商業地、住宅街、観光地などエリアごとの特性に合わせ、その地域のプレイヤー(COCOONファミリー)と共同で、「滞在環境の整備」、「働く場の創出」、「地域環境問題への取り組み」など地域課題の解決に向けローカルに進めていく。(ローカライズ領域)一方で、その活動を支えるMaaSやモビリティ基盤などは共通化を進めることで、電車、バスを含めた地域生活者の移動や滞在利便性について、さらに快適にしていく。(共通基盤拡大の領域)

「ローカライズ」と「共通基盤拡大」を同時に進めることにより、まちの個性がより魅力的なものとして磨き上げられるとともに、沿線全体を気分に応じて移動しながら滞在する居場所を創出していくことで、京急沿線全体をサステナブルな地域としてエリア価値を高めていくことを目指す。

京急沿線におけるエリアマネジメントの取り組み

三浦半島エリア 地域事業者、自治体など158団体参加(2023年3月10日時点)の「COCOONファミリー」とともに、①組織化、②拠点整備、③MaaS整備、④モビリティ整備に取り組む「三浦COCOON」を推進
富岡・能見台エリア 2018年に横浜市と連携協定を締結し「みんなの富岡・能見台丘と緑のまちづくり」に産・官・学・地域で取り組み、8つの地域創発リーディングプロジェクトを推進
横浜エリア 2022年10月に「横浜COCOON」を開設。横浜市などと従来からまちづくりに取り組む日ノ出町~黄金町駅の大岡川周辺エリアを中心に、エリアの価値を高める取り組みを推進
大田区エリア 2022年8月に「おおたCOCOON」を開設。平和島駅前交流拠点「COCOONひろば平和島」や情報サイト「おおたCOCOON」を通じて、エリアの価値を高める取り組みを推進

(参考)京急電鉄・神奈川大学・川崎市が締結する「まちづくり推進に係る協定」について

京急電鉄、神奈川大学および川崎市は、京急線(川崎市域)におけるまちづくりについて、調査、研究等を行うことにより、鉄道・駅を中心としたまちの活性化及び将来ビジョンの形成に寄与することを目的に、2018年6月に協定を締結しています。

目的

鉄道・駅を中心としたまちの活性化及び将来ビジョンの形成に寄与する

役割

京急電鉄 神奈川大学の学生がまちづくりの担い手として成長していく過程で必要となるフィールドを「教育の場」として提供しさらには学生提案のサポートを実施
神奈川大学 京急電鉄に対し、実践的授業を通じて沿線財産の有効活用や沿線の活性化に繋がる提案実施
川崎市 京急電鉄および神奈川大学に対して情報提供等という形でバックアップを実施