ニュースリリース

2022年06月29日

2050年度末における京急グループ全体の温室効果ガス排出量実質ゼロを目指す長期環境目標

「京急グループ 2050年カーボンニュートラル」 を策定

社会生活のインフラを支える企業として、社会課題の解決とサステナブルな社会の実現を目指します

京浜急行電鉄株式会社(本社:横浜市西区、社長:川俣 幸宏、以下 京急電鉄)は、本日2022年6月29日(水)、気候関連財務情報開示タスクフォース(以下 TCFD)の提言に基づく情報開示を行うとともに、2050年度末における京急グループ全体の温室効果ガス排出量を実質ゼロとすることを目指す長期環境目標「京急グループ 2050年カーボンニュートラル」を策定いたしました。

当社グループは2022年4月に、グループ理念のもとで「社会の持続的発展への貢献」と「京急グループの持続的発展」のよりよい循環を目指すというサステナビリティ基本方針を策定しました。また、世界全体における気候変動にともなう影響の大きさに鑑み、気候変動への対応をサステナビリティの重要課題として認識するとともに、長期経営戦略において「コーポレートサステナブル戦略」を掲げ、ESGへの取り組みを経営のベースと位置付けています。

当社グループが運営する公共交通機関は、他の交通機関と比べて温室効果ガス排出量が少なく環境にやさしい交通手段であることから、かねてより公共交通の利用促進・モーダルシフトを推進するため、「ノルエコ(乗るだけでエコ)」として取り組みを進めてまいりましたが、さらなる持続可能な社会の実現を目指し、このたび長期環境目標として「京急グループ2050年カーボンニュートラル」を掲げ、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを加速してまいります。

また、この長期目標達成に向けた中間目標として温室効果ガス排出量を「2030年度末において2019年度比30%削減」と設定し、「省エネ」・「創エネ」・「再エネ」といった各事業における戦略を検討し、グループ全体で目標達成に向けて取り組みを推進してまいります。

今後も社会生活のインフラを支える企業として、事業を通じた社会課題の解決とサステナブルな社会の実現を目指してまいります。

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運転用電力量を再生可能エネルギー由来の実質CO₂排出量がゼロとなる
電力メニューに置き換えている空港線

「京急グループ 2050年カーボンニュートラル」について

2050年度カーボンニュートラルに向けた削減イメージ

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京急グループにおける温室効果ガス削減目標

長期目標 2050年度末における排出量 実質ゼロを目指す
中間目標 2030年度末における排出量 30%削減を目指す(2019年度比)
  • スコープ3への対応については、今後検討を進めてまいります。

カーボンニュートラルに向けた京急グループの主な取り組み(2021年度実績)

空港線の運転用電力量を再生可能エネルギー由来の電力に置き換え

2021年8月から、上下線合計で1日約400本の列車を運行する京急空港線において、運転用電力量に東京電力エナジーパートナー株式会社(本社:東京都中央区、社長:秋本 展秀、以下 東京電力EP)の「FIT非化石証書付電力メニュー」を導入し、CO₂排出量を実質ゼロとしています。これによるCO₂排出量削減効果は、年間約5,200トンに相当します。

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電力供給の流れ

京急線一部駅における業務用電力量を再生可能エネルギー由来の電力に置き換え

2021年12月から、横浜駅や上大岡駅など横浜市内4か所の変電所から配電される計19駅における業務用電力量を、東京電力EPが提供する、横浜市内において創出した環境価値を活用した実質CO₂排出量ゼロの電力メニュー「はまっこ電気」に置き換えました。これによるCO₂排出量削減効果は、年間約4,700トンに相当します。

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はまっこ電気 電力供給の流れ

京急グループ本社における電力を再生可能エネルギー由来の電力に置き換え

2021年12月から、京急グループ12社が入居する京急グループ本社(横浜市西区高島1-2-8)における電力を、神奈川県と東京電力EPが提供する、水力発電由来のCO₂排出量ゼロの電力メニュー「アクアdeパワーかながわ」に置き換えました。これによるCO₂排出量削減効果は、年間約976トンに相当します。

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アクアdeパワーかながわ 電力供給の流れ

その他の取り組みや、温室効果ガス排出量などのデータについては、京急電鉄オフィシャルサイト「KEIKYU WEB」内 サステナビリティページをご覧ください。

(参考)

TCFD提言への賛同

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京急電鉄は、2021年11月にTCFD提言へ賛同を表明し、本日京急電鉄オフィシャルサイト「KEIKYU WEB」およびコーポレートガバナンス報告書において、提言に基づく情報を開示いたしました。引き続き、各事業における気候変動への対応を検討するとともに、開示情報の拡充を図ってまいります。

  

TCFD提言に基づく情報開示はこちらをご覧ください。

京急グループのサステナビリティ基本方針

京急グループは、グループ理念のもとで、「社会の持続的発展への貢献」と「京急グループの持続的発展」のよりよい循環を目指します。

  • 人・社会・地球にやさしく持続可能な都市生活を創造します。
  • 多様な人財が活躍する企業を実現します。
  • 全ステークホルダーと適切な協働を図り、コーポレートガバナンスの持続的な強化を図ります。