鉄道運行情報
2021年05月12日
京急グループは三浦半島でのエリアマネジメントを加速します
京浜急行電鉄株式会社(本社:横浜市西区、社長:原田 一之、以下 京急電鉄)は、2021年度からスタートする中期経営計画において、「都市近郊リゾートみうらの創生」を掲げ、三浦半島でのエリアマネジメント活動を強化します。
三浦半島は、都心からわずか1時間圏内の豊かな自然環境や食の魅力で多くのお客さまが来訪する反面、日帰りが多く長時間滞在が少ないことが地域の課題でした。これらの課題に対し、京急グループは、外部事業者と共同で滞在拠点の再整備に取り組みます。
2020年5月に閉館した「城ヶ島京急ホテル」については、ヒューリック(株)と共同で高級温泉旅館「ふふ城ヶ島」(仮称)として開業することを目指します。
「京急油壺マリンパーク」は、建物や設備の老朽化に対する措置として、今後の一体開発を進めるため、2021年9月30日(木)に閉館いたします。長年にわたり地域の皆さまをはじめ、大変多くのお客さまにご愛顧いただき、厚く御礼申しあげます。
さらに、自治体・企業・地元等を繋げる「コミュニケーションハブ」としての役割を担い、自治体や地域事業者などと共同でエリアマネジメント組織を組成するほか、滞在拠点やエリアマネジメント組織を支えるシステムとしての観光型MaaS基盤整備にも取り組みます。
京急グループが取り組むエリアマネジメントの概要
外部ブランドとの共同事業による滞在拠点の整備
- 1.【城ヶ島エリア】2024年度、ヒューリック(株)と共同で高級温泉旅館「ふふ城ヶ島」(仮称)の開業を目指す
- 2.【油壺エリア】大手デベロッパーと共同で滞在拠点の一体開発に向けて検討
- 3.【長井エリア】2023年4月、(株)日比谷花壇などと9社共同で「長井海の手公園ソレイユの丘」リニューアル
- 4.【三浦海岸エリア】外部事業者と共同で、多世代共生のまちづくりによる沿線活性化に向けて検討
- ※各エリア個別の詳細計画は、決定次第改めてお知らせいたします。
三浦半島全域をフォローするエリアマネジメント組織の活動強化
沿線自治体や地域事業者と運営するエリアマネジメント組織「三浦CocoonFamily」(81団体加盟)の活動を発展させ、半島地域が一体となって観光活性化、交流人口、定住人口の拡大、新規事業者の誘致など社会課題の解決に取り組みます。
エリアマネジメントを支えるMaaSプラットフォーム拡充
観光型MaaS「三浦Cocoon」および事業者プラットフォーム「三浦Cocoon for bussiness」提供を通じ、「三浦CocoonFamily」とともに、「MaaS版沿線まちづくり」を進めます。
京急グループは、今後も「都市近郊リゾートみうらの創生」実現に向け、三浦半島各エリアを総合的に捉え、地元やさまざまな事業者と連携を図り、エリアの活性化を行なってまいります。
外部ブランドとの共同事業による滞在拠点の整備


城ヶ島エリア
京急電鉄とヒューリック株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:吉留 学)が共同で、富士山が一望できる希少な眺望や自然に囲まれた美しい立地を活かし、三浦エリアの観光拠点の一つとして、宿泊・回遊する目的地となる、高級温泉旅館の整備を目指します。
新施設名称 | 「ふふ城ヶ島」(仮称) |
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開業時期 | 2024年度(予定) |
概要 | 城ヶ島の富士山を一望できる素晴らしい眺望や、海や岩礁・植生などの豊かな自然に囲まれた魅力を最大限に活かした施設として、お客さまに「最高級のこだわり」と「最高級のサービス」を提供する日本トップレベルの高級温泉旅館の開業を目指します。地域住民の方々や日帰り観光のお客さまにもレストラン等をご利用いただき、非日常を感じていただける施設を目指してまいります。 |
油壺エリア
京急電鉄は、相模湾、富士山、小網代湾の眺望を有し、温泉も湧出する油壺エリアにおいて、滞在拠点の一体開発に向けて大手デベロッパーと共同で検討を推進いたします。
開業時期 | 2025年度(予定) |
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既存水族館の営業終了 | 「京急油壺マリンパーク」については、建物や設備の老朽化に対する措置として、今後の一体開発を進めるため、2021年9月30日(木)に閉館いたします。長年にわたる皆さまのご愛顧に心より厚く御礼申しあげます。なお、「ホテル京急油壺 観潮荘」は営業を継続し、引き続き当エリア周辺敷地を活用しながら、様々なアクティビティなどを展開してまいります。 |
長井エリア
横須賀市の観光施設「長井海の手公園ソレイユの丘」では、2023年4月にリニューアル開業する計画で、再整備と管理運営を日比谷花壇、当社など9社が担います。宿泊できるグランピング施設や大型アスレチック施設、飲食施設などを新設し、「海と大地と、人をつなぎ、新しい出会いと発見のある場所」をメインコンセプトに掲げ、本公園を拠点として周辺観光を活性化し、横須賀東西の繋がりを強化し、公園のみならず周辺地域も含めて魅力向上を目指します。
開業予定 | 2023年4月(予定) |
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運営グループ |
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三浦海岸エリア
京急電鉄は、外部事業者と共同で、京急線沿線において地域活性化に向けた多世代共生のまちづくりの検討を開始いたしました。
今後、三浦海岸エリアを中心に、分譲マンションや、介護・医療と連携した高齢者向け住宅等の事業化に向けた取組みを進めます。
- ※個別の詳細計画は、決定次第改めてお知らせいたします。
(参考)
三浦半島全域をフォローするエリアマネジメント組織の活動強化
目的
観光型MaaS「三浦Cocoon」サービス開始に併せ2020年に発足した組織「三浦CocoonFamily」の活動を強化し、エリア別に分科会などの活動により、地域課題の解決とエリア価値の向上を目指します。
本年3月に締結した「三浦市における地域資源を活用した観光活性化に関する連携協定」と同様の取り組みを他のエリアでも推進し、当社は、「コミュニケーションハブ」として事業者間やエリア間の連携施策推進や、観光型MaaSプラットフォーム整備など地域全体の活性化に取り組みます。
活動内容
- 観光型MaaS「三浦Cocoon」を基盤とした観光共同開発、相互誘客、観光DXの推進
- モビリティ、2次交通基盤共通整備による回遊性向上(シェアサイクル、カーシェア、駐車場シェア、海上交通、オンデマンド交通、電動キックボード等)
- 宿泊施設、ワーケーション、2拠点居住など多様な滞在環境の整備
- スタートアップ企業などの誘致、YRP(横須賀リサーチパーク)との連携
- 農業漁業体験開発や地産品販路拡大など6次産業への取り組み
- 不動産の活用、共同開発等の検討(観光施設、就業、居住環境整備など)
- エリア広域活性化イベントの企画運営
- 参加団体交流イベント、ハッカソンの実施運営(CocoonFamily MEETING)
組織概要
組織名称
三浦CocoonFamily
設立
2020年10月
参加団体
81団体(※2021年5月12日時点)
事務局 | 京浜急行電鉄(株)、schem everge(株) |
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沿線自治体 | 神奈川県、鎌倉市、逗子市、葉山町、横須賀市、三浦市 |
観光振興団体等 | 三浦半島DMO、DMC Greater Yokohama、みうらレンタサイクル運営協議会、三浦半島食彩ネットワーク |
金融機関 | (株)横浜銀行、(株)三井住友銀行 |
スタートアップ企業(京急アクセラレータープログラム採択企業) | (株)ヤマップ、(株)AirX、(株)NearMe、Carstay(株) |
サポート企業 | 損害保険ジャパン(株)、akippa(株)、(株) DeNA SOMPO Carlife、タイムズモビリティ(株)、(株)日本旅行、(株)日立製作所、ホリデー(株)、(株)ユニマットプレシャス、(株)ユニマットリタイアメント・コミュニティ、(株)サンオータス、湘南菱油(株) |
地域観光事業者 | (株)三浦海業公社、スバル興業(株)、三浦海の学校、(株)オーシャンアイズ、(株)城ヶ島、三浦観光バス、(株)シー・エフ・ネッツ、うみかぜサイクル、エスライド、チャートテーブル、陶工房たまどろ、三富染物店、風工房、ホーストレッキングファーム三浦海岸、油壺アウトドアセンター、油壺観光企業組合、(株)トライアングル、金剛山勝長寿院大御堂浄楽寺、長井海の手公園ソレイユの丘、津久井浜観光農園、横須賀市美術館、よこすか関口牧場、観音崎自然博物館、ファーマシーガーデン浦賀、LOHASKAYAK、BEACH⇔PARK LIVING、OCEANSClub、シナネンモビリティPLUS(株)、エバーリゾート、葉山サーフクラブ、アーキット(株)、(株)レインボーロード、Sunny funny days、神奈川県立近代美術館、シネマアミーゴ、CINEMA CARAVAN、アミーゴマーケット、アミーゴハウス、箱庭、一色BORT/一色BASE、FlowerLabo |
京急グループ各社 | 京浜急行バスグループ、京急タクシーグループ、(株)観音崎京急ホテル、三崎観光(株)、(株)京急油壺マリンパーク、(株)葉山マリーナー、(株)京急アドエンタープライズ、(株)京急百貨店、(株)京急ストア、京急サービス(株) |
エリアマネジメントを支えるMaaSプラットフォーム拡充
京急アクセラレータープログラム参加企業scheme verge㈱と共同で開発した観光型MaaS「三浦Cocoon」、および地域事業者に向けた事業プラットフォーム「三浦Cocoon for bussiness」を拡充し、「三浦CocoonFamily」とともに観光コンテンツの開発やエリアマネジメントを通じた三浦半島の「MaaS版沿線まちづくり」を進めます。
名称
三浦Cocoon(ミウラコクーン)
サービス開始
2020年10月22日(木)
主な機能
名称 | サービス内容 | 開始時期 |
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モビリティ | 二次交通やライドシェア等の紹介、提案 | 実装済 |
アクティビティ | 観光アクティビティや事業者連携ツアーの紹介、提案 | 実装済 |
予約、決済機能 | 観光施設、宿泊施設、アクティビティなどの予約、決済共通プラットフォーム | 2021年度 |
電子チケット機能 | NFCによる電子チケット機能の提供によるユーザーサービス改善、事業生産性改善 | 2021年度 |
旅程立案、経路検索 | 目的地へのマルチモーダルな経路検索、AIによるパーソナライズされた旅程の提案 | 2021年度 |
オンデマンド交通 | 需要に応じて運航する乗り合いサービスを実証 | 今後検討 |
データ活用/サービス最適化 | AIによる利用データの分析によりサービスにフィードバックし生産性向上 | 2022年度 |