お知らせ

平和島まちづくりプロジェクトを始動

2024年07月03日

大田区と京浜急行電鉄株式会社(以下:京急電鉄)は、2022年12月20日に「大田区と京浜急行電鉄株式会社との公民連携によるまちづくりの推進に関する基本協定」を締結しました。

基本協定に基づく取り組みを推進するモデル地区として、再開発計画が始動している平和島駅周辺を選定。「平和島エリアリノベーションプロジェクト」として、共同でエリア価値向上に向けた各種取り組みを推進しています。

2024年度からは、住民や地域事業者を巻き込んだ取り組みをさらに加速させていくために、本事業のパートナーとして選定した株式会社トレジャーフット(https://treasurefoot.co.jp/以下:トレジャーフット)とともに、「ワークショプ」や「フィールドワーク」「実践型ゼミ」等の開催や「平和島コミュニティ」の開設・運営等を通じて、地域の声を拾いつつ、地域主体で行うまちづくりを実現していきます。

3年後に目指す平和島エリアの姿

私たちは、平和島まちづくりプロジェクトでは、本年度から3か年をかけて、「地域資源や課題を資産とし、地域に関わる人々主導のまちづくり」を実現するために、3つのステップで取り組みを進めていきます。

  • STEP1:まちづくり人材の育成(2024年度)

    平和島で暮らす人・働く人が集まり、平和島の魅力や課題に触れる中で、「平和島の地域資源」と「自身のやってみたいこと」を重ね、具体的なアクションが起こせる状態を目指し、イベントやフィールドワーク、3日間の実践型プログラムを実施。各種企画を通じて出会った方々を中心に、まちづくりに挑戦するために必要な「ネットワークの拡充」や「挑戦しやすい環境」として平和島コミュニティ「じわじわ、へいわじま」の開設を予定しています。

  • STEP2:事業の活性化(2025年度)

    現在、平和島でビジネスを展開している事業者様が、改めて「平和島で事業展開をしていてよかった」と思える状態を目指し、事業者様が抱えている課題やニーズを抽出し、課題解消・ニーズ実現に必要なノウハウを保有するまちづくり人材とともにプロジェクトを創出。事業者様のビジネス発展を促すことで、街全体の活性化を狙っていきます。

  • STEP3:コミュニティの自走化(2026年度)

    2024年度・2025年度で実施する「人材育成」及び「事業活性」を推進する中で出会う方々や事業者様、また平和島で暮らし・働く方々と共に「コミュニティの自走体制」を確立します。3か年での取り組みから生まれるコアメンバーを中心に、地域と大田区・京急電鉄が一体となり、地域主導の持続性のあるまちづくりの基盤を構築していきます。

トレジャーフットについて

トレジャーフットは、「新しい働き方を創造し、地場産業の発展に貢献する」というミッションのもと、2018年より地場産業特化型の顧問・複業人材マッチングサービス「Treasurefoot」を開始しました。その後、人材育成事業、コミュニティ運営事業、コワーキングスペース運営事業等を展開しています。

京急電鉄が取り組むエリアマネジメント活動について

京急沿線エリアマネジメント構想「newcalプロジェクト」では、都市・商業地・住宅街・観光地などエリアごとの特性に合わせ、その地域のプレイヤー(newcalファミリー)と共同で、「滞在環境の整備」、「働く場の創出」、「地域環境問題への取り組み」など地域課題の解決に向けローカルに進める【ローカライズ領域】と、一方で、その活動を支えるMaaSやモビリティ基盤などは共通化し、電車、バスを含む地域生活者の移動や滞在利便性を向上する【共通基盤拡大の領域】に取り組んでいます。

「ローカライズ」と「共通基盤拡大」を同時に進め、まちの個性を磨き上げるとともに、京急沿線全体をサステナブルな地域とすべくエリア価値を高めていくことを目指しています。

地域住民や事業者、自治体、教育機関などと、沿線の各地域に移動と「住む・働く・楽しむ・学ぶ」が揃う多極型まちづくりを推進するために、「ローカルプラットフォーマー」として、沿線におけるあらゆる移動と地域サービスを統合し、従来の沿線まちづくりでは成しえなかった新たな価値を地域と共創します。

プロジェクトを通じて、地域に根差した活動を「つなぎ」、それらを「続けて」いく仕組みを構築します。

「組織化」「地域拠点整備」「MaaS整備」「モビリティ整備」を一元化した「ENSEN as a Service」(EaaS)を実現するべく、いま京急沿線の地域がひとつになろうとしています。

【イメージ図】