鉄道運行情報
2025年07月03日
京急電鉄、地元漁協・ダイバーと連携して海を守る取り組みに貢献!
京浜急行電鉄株式会社(本社:横浜市西区、社長:川俣 幸宏、以下 京急電鉄)は三和漁業協同組合城ヶ島支所、城ヶ島ダイビングセンターと共同で、城ヶ島周辺の磯焼け対策の取り組みの一環として京急電鉄が保有する社有林と鉄道敷地内の間伐材56基を海中に設置いたしました。
本取り組みは、地元の三和漁業協同組合城ヶ島支所、城ヶ島ダイビングセンターの方々が2014年1月から城ヶ島の海の資源を守るために始めた活動です。活動のひとつとして、間伐材を定期的に海に沈め、魚の産卵場所や住み家になる場所を増やす取り組みを行っており、京急電鉄と京急グループの三崎観光株式会社が、京急電鉄の社有林「みうらの森林(もり)プロジェクト」の一環として間伐材を提供し、産卵床を増やすことに協力しました。さらに、京急線の線路敷地内の間伐材も産卵床として利用することで、継続的に活動に取り組むことができるようになりました。現在、今春から沈めた間伐材の産卵床にアオリイカの産卵が確認されています。
今後は、豊かな漁場を取り戻す活動とともに、漁業者や地元の方々が抱える様々な課題に向き合い、新しい付加価値づくりを通して、一体となって解決に取り組んでまいります。
京急グループは、SDGs14番「海の豊かさを守ろう」を推進し、限りある資源を最大限活用しつつも新たな資源の創生に寄与してける活動を進めていきます。

行っている様子

産卵した様子
京急グループと地元協力者で城ヶ島の海を守る取り組みについて
概要
2014年1月に三和漁業協同組合城ヶ島支所、城ヶ島ダイビングセンターと共同で城ヶ島の磯焼けを再生する活動の一環で、京急電鉄の敷地から発生した間伐材を活用した藻場をつくり、豊かな海を取り戻す取り組みを開始しました。継続的に海に新しい木を沈めるためには、近隣の場所から材木を採取する必要があり、京急電鉄で取り組んでいる「みうらの森林(もり)プロジェクト」の一環で間伐材を定期的に提供し、5回にわたり39基の間伐材を沈めていました。さらに、藻場の規模を拡大するため、京急線の鉄道線路敷地内の間伐材を使用し、17基の間伐材を沈めました。現在、京急グループで提供した間伐材にアオリイカの産卵が確認されています。
目的
京急電鉄ではSDGsの取り組みを進める中で、地元地域である城ヶ島の抱える社会課題に取り組み、新しい価値を生み出すことで、地域の新しい魅力となる資源やサービスを生み出してまいります。
内容
2023年2月から三浦半島に所有する社有林を管理する「みうらの森林(もり)プロジェクト」の一環で間伐材の一部を2024年3月から地元の方々、三和漁業協同組合城ヶ島支所、城ヶ島ダイビングセンター、FABO、三崎観光株式会社と協力し材木の提供を開始した。今回、京急線の鉄道占有敷地内の間伐材を海に沈めることができたことで、三和漁業協同組合上宮田支所に対しても安定した提供を可能とした。
今後の取り組み
今回の取り組みを通して、沿線の漁業協同組合との取り組みにも協力してまいります。漁業者の抱える課題である、高齢化、後継者不足、魚価の低迷などに対し、新しい付加価値づくりに協力することで、地域の魅力を掘り起こし、新たな商品やサービスの開発につなげてまいります。
協力
三和漁業協同組合城ヶ島支所、城ヶ島ダイビングセンター、FABO、三崎観光株式会社

伐採している様子

間伐材を沈めている様子
「みうらの森林(もり)プロジェクト」について

概要
京急電鉄では、2023年2月から、持続可能な社会を目指し、三浦半島に所有する都市近郊社有林を健全に管理する本プロジェクトを開始しました。
森林管理の間伐材を、バイオマス発電に活用し、整備した森を親子の山遊びや企業との共創プログラムなど多様な場として活用しています。
目的
「環境保全を通じて、人と自然がすこやかにつながる未来をつくる」
健全な森林の管理を行うことで、森林の有する二酸化炭素吸収機能の一層の発揮を目指し、生物多様性を維持しながら機能豊かな美しい森林を目指します。
ホームページ
「みうらの森林(もり)プロジェクト」の専用ホームページを2024年12月25日に開設しました。プロジェクト全体の動きや森での活動などについて発信しています。
三和漁業協同組合城ヶ島支所について
- 場所:神奈川県三浦市三崎町城ヶ島500番地28
- 代表者:支所長 石橋 英樹
- Facebook:https://facebook.com/jougashima
- Instagram:https://www.instagram.com/jogashima_gyokyo/

城ヶ島ダイビングセンターについて
- 場所:神奈川県三浦市三崎町城ヶ島658
- 会社名:株式会社オーシャンアイズ
- 代表者:代表取締役社長 高橋真樹子
- ホームページ:http://jdc-net.jp/
FABOについて
- 場所:神奈川県横浜市
- 代表者:榎本 さやか
- ホームページ:https://www.fabo-m.com/
- Instagram:https://www.instagram.com/forabetterocean_miura/

SDGs14番「海の豊かさを守ろう」
海と海の資源を守り、持続可能な形で利用する。
人間が出す排水やプラスチックごみが海を汚し、海洋汚染や生態系破壊が進み、海と海の資源が危機に瀕している。また、魚の乱獲や溶け込んだ二酸化炭素(CO2)による海洋酸性化も大きな問題。レジ袋やペットボトルなど使い捨てプラスチックの削減を進めるだけでなく、持続可能な漁業の研究も進めていく必要がある。