鉄道運行情報
2025年03月25日
「京急バス」が再エネ100%電力に切り替え
京急グループの京浜急行バス株式会社(本社:横浜市西区、社長:野村 正人、以下 京急バス)は、2025年4月1日(火)から電気バスおよび三浦半島地域を中心とする営業所等の施設で使用する電力を、京浜急行電鉄株式会社(本社:横浜市西区、社長:川俣 幸宏、以下 京急電鉄)の社有林や線路沿いの伐採木を発電の一部に活用したCO2排出量実質ゼロの再生可能エネルギー電力(木質バイオマス由来)に切り替えます。京急バスとして再生可能エネルギーの導入は初めてとなります。
京急バスでは、地球環境負荷の低い車両・人に優しいバスの導入を進めており、2022年度に横浜市内で運行する路線に小型電気バスを2台導入したことを皮切りに、2025年3月までに横浜市内および横須賀市内を運行する路線に小型電気バス2台と大型電気バス7台の計9台を導入し、ディーゼルバスで運行するよりもCO2を年間約180トン削減できることを見込んでおります。このたび、電気バスの電源に加え三浦半島地域を中心とする8営業所および1事業所で使用する電力を再生可能エネルギー由来の電力に切り替えることで、CO2排出量を実質ゼロとして電気バスを運行いたします。また、京急バスの営業所等の施設で使用する電力についても同様の再生可能エネルギー電力に切り替えることで、電力由来のCO2排出量を実質ゼロとします。なお、今回導入する株式会社タケエイでんき(本社:東京都港区芝公園、代表取締役:古舘 将司)の電力は、横須賀市内の当社追浜営業所に至近の株式会社タケエイグリーンリサイクル(本社:神奈川県横須賀市、代表取締役:秋庭 勉)が運営する「横須賀バイオマス発電所」において、京急電鉄が「みうらの森林(もり)プロジェクト」の一環として社有林や線路沿いで伐採した木々を木質バイオマス燃料として活用していることから、エネルギーの地産池消も体現し循環型社会の形成にも貢献します。
京急バスでは、今後も京急グループが掲げる「京急グループ 2050年カーボンニュートラル」の実現に向けて環境に配慮した取り組みを進めてまいります。


京急バスの電気バスと営業所等への再生可能エネルギー導入について
京急バスの電気バスと営業所等への再生可能エネルギー導入について
概要
今回京急バスが株式会社タケエイでんきから導入する電力は、木質バイオマス発電によって得られる再生可能エネルギーを事業者向けに販売しているもので、バイオマス発電由来の環境価値を活用することで、実質的にCO2排出量がゼロとなります。
実施時期
2025年4月1日(火)~
対象
京急バスが運行する電気バスの電力と、三浦半島地域を中心とする京急バスの営業所等の施設(杉田、能見台、追浜、鎌倉、逗子、衣笠、三崎、久里浜の8営業所および研修・教育センターの1事業所)の施設全体・業務用電力
- ※業務用電力:事務所および工場内照明、空調、工場内動力、車庫内照明などが対象
導入電力
タケエイでんき 再生可能エネルギー(木質バイオマス発電)
- ※トラッキング付FIT非化石証書(横須賀バイオマス発電所由来)
削減相当量(年間)
電気バス分 | 約150t-CO2(使用電力量:約40万kWh) |
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施設分 | 約500t-CO2(使用電力量:約129万kWh) |
合計 | 約650t-CO2(一般家庭約257世帯分※) |
- ※環境省「令和5年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査(速報値)」から算出
会社概要
横須賀バイオマス発電所
所在 | 神奈川県横須賀市浦郷町 |
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売電開始 | 2019年11月 |
発電出力 | 6,950kW |
概要 | 生木由来の廃棄物や原木・林地残材等を燃料とする都市型バイオマス発電所 |
運営 | 株式会社タケエイグリーンリサイクル |

株式会社タケエイでんき
本社 | 〒105-0011 東京都港区芝公園二丁目4番1号 A-10階 |
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代表取締役 | 古舘 将司 |
設立 | 2019年4月 |
資本金 | 1,000万円 |
株主 | 株式会社タケエイ |
事業内容 | 小売電気事業 登録番号 A630 同社を含むTREグループは、森林間伐材や未利用材、公園剪定枝、また、建設廃棄物由来の木質チップを燃料とした木質バイオマス発電によって得られる再生可能エネルギーを、地域の小中学校や公共施設等へ供給し、「電力の地産池消」を実現しています。また、地元・周辺自治体や林業事業者の皆様と連携し、燃料材の安定調達体制を構築しているほか、発電時に発生する余熱で農作物の栽培なども行っています。 |
参考
参考
京急バスの電気バス導入状況について
- 2022年度 小型電気バス 2台(BYDジャパン 小型電気バス「J6」)
- 2023年度 大型電気バス 2台(BYDジャパン 大型電気バス「K8」)
- 2024年度 大型電気バス 5台(いすゞ自動車 大型電気バス「ERGA EV」2台)(BYDジャパン 大型電気バス「K8」3台)
京急バスでは、今後も地球環境負荷の低い車両・人に優しいバスの導入を進めてまいります。
電気バスのCO2削減効果について(対ディーゼルバス比)
小型電気バス、大型電気バスとも1台あたり約20t-CO2
京急バスの営業所等の施設概要
営業所等の施設 | 主たる所在地 | 主な施設 |
---|---|---|
杉田営業所 | 神奈川県横浜市磯子区杉田5-30-1 | 営業所、整備工場 |
能見台営業所 | 神奈川県横浜市金沢区能見台2-1-3 | 営業所、整備工場 |
追浜営業所 | 神奈川県横須賀市夏島町2873-12 | 営業所、整備工場 |
鎌倉営業所 | 神奈川県鎌倉市由比ガ浜2-1-12 | 営業所、整備工場 |
逗子営業所 | 神奈川県逗子市逗子2-1-30 | 営業所、整備工場 |
衣笠営業所 | 神奈川県横須賀市衣笠栄町3-1-4 | 営業所、整備工場 |
三崎営業所 | 神奈川県三浦市東岡町11-63 | 営業所、整備工場 |
久里浜営業所 | 神奈川県横須賀市長瀬2-11-1 | 営業所、整備工場 |
研修・教育センター | 神奈川県横須賀市小矢部1-2-20 | 事務所、バス案内所 |