ニュースリリース

2025年02月27日

駅やグループ施設を活用し、地域と一体で新たな資源循環プラットフォームを構築

古着回収BOXを京急沿線に設置!

資源循環によるサステナブルな沿線まちづくりに貢献します

京浜急行電鉄株式会社(本社:横浜市西区、社長:川俣 幸宏、以下 京急電鉄)は、株式会社 FASHION X(本社:東京都大田区、代表取締役:畠山 怜之、以下「FASHION X」)との協業により、本日2月27日(木)から、駅やグループ施設を活用し、京急沿線での衣類回収・循環の実証実験を開始いたします。本取り組みは、京急電鉄が主催するオープンイノベーションプログラム「KEIKYU ACCELERATOR PROGRAM」発のスタートアップ企業との共創として実施いたします。

現代の消費社会において、衣類の廃棄問題は深刻な課題となっています。日本では一回も着られずに破棄される衣類が年間約16億着あるといわれており、これは世界的にも大きな課題となっています。京急グループはサステナビリティ重要課題の1つとして「地球環境保全への貢献」を掲げており、本取り組みでは、京急沿線の駅構内やグループ施設に設置した専用のボックスで衣類を回収し、衣類廃棄による環境負荷を軽減するとともに、リユース品やリサイクル品として、沿線地域の様々な場所に循環させる仕組みをつくります。

循環の取り組みとして、京急線上大岡駅直結の京急百貨店で行われる6月の環境月間と連動したワークショップイベント等における回収した衣類の活用を予定しているほか、将来的には、駅前広場や地域交流拠点を活用した販売イベントや、様々なクリエイターと連携したアップサイクル商品の開発・販売などを行い、駅をはじめとする生活動線上での衣類回収を起点に、地域や沿線住民と一体となった新たな資源循環のプラットフォーム構築を目指します。

なお、本取り組みは、鉄道事業者が中心となり、社会課題の解決や未来づくりの可能性拡大といった社会的インパクトのあるイノベーションを推進する「TRIP(Tokyo Railway Innovation Partnership)」が支援しています。

京急電鉄とFASHION Xは、本取り組みを通して、資源・エネルギーの節約やCO2の削減による地球環境の負荷低減を推進するとともに、駅機能の高度化や充実化を進め、多世代にわたって住み続けたい沿線まちづくりと持続的な沿線価値向上の実現を目指します。

京急沿線での衣類回収・循環の実証実験について

京急沿線での衣類回収・循環の実証実験について

概要

京急沿線の駅構内やグループ施設等において、専用のボックスを設置し、衣類や古着の回収を実施します。回収した衣類は、リサイクル品として転用していくほか、今後、沿線の様々な場所でリユース品として地域に循環させる仕組みをつくります。将来的には、様々なクリエイターなどと連携したアップサイクル商品の開発・販売や、駅前広場や地域交流拠点を活用したイベント等を行うことで、沿線地域における衣類・資源循環の新たなプラットフォーム構築を目指します。


実証実験開始日

2025年2月27日(木)


古着回収ボックス設置場所 ※予定

① 平和島駅前 モビリティステーション入口横

② 八丁畷駅前 Parkline 870

③ BIG FUN 平和島 1階入口前 ワンコインバス停横

④ 立会川駅改札外 コンコース

⑤ 京急蒲田駅改札内 「子育て応援ブース」横

⑥ 京急鶴見駅改札外 2階みずほ銀行ATM裏

※③~⑥の設置開始日は未定です。

※設置場所は予告なく変更となる可能性がございます。

※設置場所の詳細は、下記をご確認ください。

URL https://fashionx.jp/service-1#keikyu

〈古着回収BOX設置の様子〉
〈ポスタービジュアル〉

古着の回収ルール

  • 洗濯後の衣類をお出しください。(クリーニングは不要です。)
  • 回収できるものの詳細については別表をご参照ください。

(別表)

回収できるもの
  • 綺麗な衣類(汚れ、破れ、シミ、ほつれ、ニオイはNG)
  • フェイスタオル、バスタオル
  • ネクタイ、スーツ(上下セット必須)
  • 帽子
  • 未使用&新品同様の靴
  • カバン、アクセサリー類(ビジネスバッグ、トランクはNG)
  • フィギュア、ミニカー、ぬいぐるみ(ボードゲームや本、食器はNG)
回収できないもの
  • 汚れ、やぶれ、シミ、穴の開いた衣類、ほつれたものなど
  • ビジネスバッグ、トランク
  • ボードゲーム、本、食器
  • 使用済みの靴、財布、靴下、下着、生地
  • 着物、帯
  • 布団、座布団、布団・座布団カバー、シーツ、枕、ベッドマットなどの寝具類
  • 絨毯、カーペット、足拭きマットなどの敷物

注意事項

  • ゴミなどを含む、回収できるもの以外の回収ボックスへの投函や回収ボックスの中身を触るなどの行為は禁止します。
  • その他の駅・施設利用者に迷惑となる行為は禁止します。

回収後の取り組み

今後、沿線や地域での循環に向けた取り組みとして、京急百貨店の環境月間(6月)と連動し、回収した衣類を活用したワークショップイベントの開催等を予定しております。詳細やそのほかの取り組みについては、確定し次第、お知らせいたします。

参考

参考

京急電鉄によるオープンイノベーションの取り組みについて

2017年から「KEIKYU ACCELERATOR PROGRAM」を開始し、これまで計3回の本プログラムの開催を通じ、22社の事業採択、京急グループと17件の実証実験、3件の事業化、2件の資本提携を実行するなど、スタートアップ企業との共創による新たな価値の創出に取り組んでまいりました。

2024年2月にリニューアルし、新たな価値創出の中核となる「移動」と「まち創造」2つのプラットフォームの未来にむけた16のテーマを公開、スタートアップ企業をはじめとする多様な外部パートナーとの共創により新たな価値の創出を目指す常時募集・常時推進型のオープンイノベーションプラットフォームへと進化いたしました。リニューアル以降、6件の事業共創を実現しています。

URL https://openinnovation.keikyu.co.jp/


資源循環モデルの創出に向けた京急グループの取り組みについて

京急グループは、サステナビリティ重要課題の1つとして「地球環境保全への貢献」を掲げ、資源の有効活用や脱炭素社会の実現に向けた様々な取り組みを行っています。また、京急電鉄は、国際競争力を有した資源循環市場の創造を目指し、各主体者との共同を通じて、政策提言や社会実装、情報発信などを行う団体である、一般社団法人資源循環推進協議会の正会員として、三浦半島エリアでの広域地域資源循環モデルの創出を目指し、各企業や団体と連携して活動を推進しています。


株式会社FASHION Xについて

FASHION Xは、地域から回収した古着を、求められる形でリユース、リメイク、アップサイクルすることで、服を捨てることがない循環型社会を目指しています。また、古着を活用したあらゆる作品をクリエイターと協力し製作することで、人々の「欲しい」を生み出し続けます。

会社名 株式会社 FASHION X
代表者 畠山 怜之
所在地 東京都大田区池上7‐2‐7
URL https://fashionx.jp/
設立 2023年7月
事業内容 地域での古着回収およびアップサイクル家具制作、リユース・リサイクル活用等

TRIPについて

TRIPは「TIB CATAPULT※1」にて選定されたクラスター※2であり、都内全域に多様なアセットを持つ鉄道事業者(小田急電鉄株式会社、京王電鉄株式会社、京浜急行電鉄株式会社、JR東日本スタートアップ株式会社、株式会社西武ホールディングス、東急株式会社)とTIS株式会社が中心となり、社会課題の解決や未来づくりの可能性拡大といった社会的インパクトのあるイノベーションを創出するクラスターです。

URL https://tib-trip.com/

  1. ※1TIB CATAPULTとは、東京都の「グローバルイノベーションに挑戦するクラスター創成事業」について、都内の様々なインダストリーやテクノロジーの領域において、イノベーションを巻き起こすために組成された複数企業からなる「クラスター」と東京都が協定を締結し、クラスター領域におけるスタートアップ企業との連携・協働を推進、イノベーション創出を目指す事業です。
    https://tibcatapult.metro.tokyo.lg.jp/
  2. ※2クラスターとは、企業や大学、海外支援期間で構成される団体