ニュースリリース

2022年10月14日

地域事業者、自治体、教育機関、住民と共創する新しい時代の自律分散型まちづくり

京急沿線エリアマネジメント構想 第3弾「横浜COCOON」開始

横浜エリアのMaaS基盤の整備を通じ「新しいまちづくり」を進めます

京浜急行電鉄株式会社(本社:横浜市西区、社長:川俣 幸宏、以下 京急電鉄)は、エリアマネジメント構想「COCOON(コクーン)プロジェクト」の第3弾として、2022年10月14日(金)に「横浜COCOON」を開始します。

横浜COCOONは、京急電鉄が横浜市などと従来からまちづくりに取り組む日ノ出町~黄金町駅の大岡川周辺エリアを中心とするエリアマネジメント活動で、今後、横浜駅・みなとみらいエリア、関内エリアなどに活動の拡大を予定しています。

京急電鉄では、「COCOONプロジェクト」を通じ、地域特性に応じ、地域事業者や住民、自治体、教育機関等と連携したエリアマネジメントを深化するとともに、2020年から取り組む「三浦COCOON」で構築したMaaS基盤を沿線全体に拡大することを目指しています。これらの活動を通じ、地域の個性を活かした「暮らしたい、働きたい、訪れたいまちづくり」を目指しており、横浜COCOONは「COCOONプロジェクト」3つ目のエリアとしてスタートします。

リモートワークの定着など、従来の都心部と郊外の関係が変化していることを背景に、横浜COCOONは、地域にお住まいの方から観光で訪れる方まで、多くの方の生活に彩りを加える自律分散型まちづくりに向けた取り組みとして活動してまいります。

今回開設するWEBサイト「横浜COCOON」では、地域のイベント情報や名所・名物などの紹介を通じ、まだ知られていない地域の魅力を発信するとともに、地域共通の予約・決済機能や、デジタルチケット機能、マルチモーダル経路検索機能など、横浜エリアのMaaS基盤の整備を進めます。

なお、横浜COCOONでは、NPO法人HamaBridge濱橋会(所在地:横浜市中区、理事長:大島 重信)が運営する「よこはま運河チャレンジ2022」内「運河水上交通」の予約受付を開始いたします。

京急グループは、今後も「COCOONプロジェクト」を沿線全体に拡大し、エリア特性に応じた地域連携を強化するとともに、MaaS基盤を共通化・拡大することで、変化の大きい時代における「新しいまちづくり」を進めてまいります。

20221014HP_22097AK_img01.png
大岡川の桜をイメージしたピンクのロゴ
20221014HP_22097AK_img02.png
横浜COCOON画面イメージ

地域情報/MaaSサイト「横浜COCOON」の概要

サービス開始

2022年10月14日(金)15:00

URL

機能

  • 地域共通予約機能
  • オンライン決済機能
  • デジタルチケット機能
  • マルチモーダル経路検索機能 ※今後開設予定

(参考)

「よこはま運河チャレンジ2022」について

概要

「よこはま運河チャレンジ」は、かつて吉田新田(よしだしんでん)※を中心とした横浜の旧市街地である関内・関外地区をフィールドに、一歩先の未来を実現しようと、地元の街、団体、企業が連携して行うイベントで、今年で10周年を迎えます。

本イベントでは、大岡川や中村川・堀川といった運河での「運河水上交通(要予約)」や、運河上で動力船と非動力船(SUPやカヤック)が船団を組んで行う「運河パレード」、そのほか「スタンプラリー(横浜運河伝承サイン&運が(河)めぐるラリー)」、飲食店が軒を連ねる「食の市」や、地元団体による「音楽LIVE」など魅力溢れる催し物が開かれます。

  • 吉田新田(よしだしんでん):現在の神奈川県横浜市中区および南区で開墾された横浜発展の基礎を築いた新田。

日時

2022年11月12日(土)・13日(日)

  • 横浜運河伝承サイン&運が(河)めぐるラリーは、2022年11月12日(土)~27日(日)

紹介ページ(横浜COCOON内)

主催

よこはま都心部水上交通実行委員会

(一般社団法人大岡川川の駅運営委員会・京浜フェリーボート株式会社・株式会社東京ベイガード・NPO法人HamaBridge濱橋会・横浜市)

お問い合わせ

NPO法人HamaBridge濱橋会(所在地:横浜市中区、理事長:大島 重信)

URL:https://hamabridge.or.jp/(外部サイトへリンクします)

Mail:[email protected]

20221014HP_22097AK_img03.png
予約受付する「よこはま運河チャレンジ」の「運河水上交通」の様子

エリアマネジメント構想「COCOON(コクーン)プロジェクト」について

概要

  • 沿線各エリアに地域の人々をやさしく包むエリアマネジメント活動=「COCOON(繭)」が存在し、地域のプレイヤー=「COCOONファミリー」がエリアの特徴を活かしながら、過ごしたくなる場所づくりに取り組みます。
  • 人々は、普段、暮らし、働き、遊ぶ地域に愛着を持つとともに、その時の気分でCOCOON間を自由に移動し、誰もが自分らしく暮らせる沿線の実現を目指します。
  • 三浦半島エリア「三浦COCOON」や、大田区エリア「おおたCOCOON」,横浜市南部「みんなの富岡・能見台丘と緑のまちづくり」など、沿線各エリアで進めてきた地域連携のエリアマネジメント活動を沿線全体に拡大することで、京急沿線版の「自律分散型まちづくり」を実現します。

整備方針

京急沿線でのエリアマネジメント活動は、都市、商業地、住宅街、観光地などエリアごとの特性に合わせ、その地域のプレイヤー(COCOONファミリー)と共同で、「滞在環境の整備」、「働く場の創出」、「地域環境問題への取り組み」など地域課題の解決に向けローカルに進めていく。(ローカライズ領域)

一方で、その活動を支えるMaaSやモビリティ基盤などは共通化を進めることで、電車、バスを含めた地域生活者の移動や滞在利便性について、さらに快適にしていく。(共通基盤拡大の領域)

「ローカライズ」と「共通基盤拡大」を同時に進めることにより、まちの個性がより魅力的なものとして磨き上げられるとともに、沿線全体を気分に応じて移動しながら滞在する居場所を創出していくことで、京急沿線全体をサステナブルな地域としてエリア価値を高めていくことを目指す。

イメージ図

20221014HP_22097AK_img04.png
※「三浦COCOON」、「おおたCOCOON」、「横浜COCOON」以外のエリアに関しては、現時点のイメージです。

「COCOON」の由来

三浦COCOON開設時

20221014HP_22097AK_img05.png

三浦半島のコンセプトとして設定した「優しさ・やわらかさ」「来訪者を包み込む」「地元のつながり(糸)」を表現するうえで、性質の似た繭(COCOON)にたとえ、三浦半島のエリアマネジメントを「三浦COCOON」という名称としました。

京急沿線全体への拡大

20221014HP_22097AK_img06.png

京急沿線の個性的な「まち」についても、それぞれが持つやさしさや地元のつながりを同じく「COCOON」として位置付けることで、そこで生活するプレイヤーが活躍できると考え、今後は各エリアの個性的な「COCOON」を創っていくプロジェクトの名称として展開します。


京急沿線におけるエリアマネジメントの取り組み

三浦半島エリア 地域事業者、自治体など145団体(10月14日現在)参加の「COCOONファミリー」とともに、①組織化、②拠点整備、③MaaS整備、④モビリティ整備に取り組む「三浦COCOON」を推進
富岡・能見台エリア 2018年に横浜市と連携協定を締結し「みんなの富岡・能見台丘と緑のまちづくり」に産・官・学・地域で取り組み、8つの地域創発リーディングプロジェクトを推進
川崎エリア 2017年に川崎市と連携協定を締結し、産業や暮らしを支える地域活性化の実現に向けた取り組みを連携、協力して推進
大田区エリア 2022年に「おおたCOCOON」を開設し、平和島駅前交流拠点「COCOONひろば平和島」や情報サイト「おおたCOCOON」を通じて、エリアの価値を高める取り組みを推進