ニュースリリース

2022年08月22日

地域事業者、自治体、教育機関、住民と共創する新しい時代の自律分散型まちづくり

京急沿線エリアマネジメント構想「COCOON(コクーン)プロジェクト」開始

第1弾の交流拠点「COCOONひろば平和島」&情報サイト「おおたCOCOON」開設

京浜急行電鉄株式会社(本社:横浜市西区、社長:川俣 幸宏、以下 京急電鉄)は、京急沿線で地域と共創するエリアマネジメント構想「COCOON(コクーン)プロジェクト」をスタートします。

これは、地域特性に応じ、地域事業者や住民、自治体、教育機関等と連携したエリアマネジメントを深化するとともに、2020年から取り組む「三浦COCOON」で構築したMaaS基盤を沿線全体に拡大することで、地域の個性を活かした「暮らしたい、働きたい、訪れたいまちづくり」に取り組むものです。

当社はこれまでも、三浦半島エリアで地域事業者、自治体など142団体(2022年8月22日現在)参加の「COCOONファミリー」と滞在拠点やMaaS整備に取り組む「三浦COCOON」や、横浜市と連携協定を締結し、横浜市南部地域における公民連携のまちづくりを推進するとともに、川崎市とも包括連携協定を締結するなど、沿線の各地でエリアマネジメントを進めてきました。

本プロジェクトでは、こうした地域連携の仕組みを沿線全体に拡大することで、地域特性に応じたまちの魅力向上に取り組むとともに、エリア間を自由に移動し、自分らしく生活できる沿線を目指します。

本プロジェクトの取り組み第1弾として、2022年8月26日(金)に、平和島駅前において地域交流拠点「COCOONひろば平和島(以下 本施設)」を期間限定で設置するとともに、地域情報/MaaSサイト「おおたCOCOON」を開設します。

本施設は、京急電鉄、東京都大田区(区長:松原 忠義)、日本工学院専門学校(所在地:東京都大田区、校長:千葉 茂)、株式会社シンクロ・フード(本社:東京都渋谷区、社長:藤代 真一)が産官学連携し約1年間運営する交流拠点で、フードトラック、シェアスペース/オフィス、モビリティステーション、地域イベントスペースなどを運営します。同時に、地域情報/MaaSサイト「おおたCOCOON」を通じた地域情報発信やシェアスペース予約など、OMO(Online Merges with Offline)の手法を用いたエリアマネジメントで、平和島地域の魅力拡大を目指します。

京急グループは、今後もCOCOONプロジェクトを沿線全体に拡大することを通し、変化の大きい時代における「新しいまちづくり」を進めてまいります。

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地域交流拠点「COCOONひろば平和島」(イメージ)
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地域情報/MaaSサイト「おおたCOCOON」

エリアマネジメント構想「COCOON(コクーン)プロジェクト」について

概要

  • 沿線各エリアに地域の人々をやさしく包むエリアマネジメント活動=「COCOON(繭)」が存在し、地域のプレイヤー=「COCOONファミリー」がエリアの特徴を活かしながら、過ごしたくなる場所づくりに取り組みます。
  • 人々は、普段、暮らし、働き、遊ぶ地域に愛着を持つとともに、その時の気分でCOCOON間を自由に移動し、誰もが自分らしく暮らせる沿線の実現を目指します。
  • 三浦半島エリア「三浦COCOON」や、横浜市南部「みんなの富岡・能見台 丘と緑のまちづくり」など、沿線各エリアで進めてきた地域連携のエリアマネジメント活動を沿線全体に拡大することで、京急沿線版の「自律分散型まちづくり」を実現します。

イメージ図

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※「三浦COCOON」、「おおたCOCOON」以外のエリアに関しては、現時点のイメージです。

(参考)「COCOON」の由来
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三浦COCOON開設時
三浦半島のコンセプトとして設定した「優しさ・やわらかさ」「来訪者を包み込む」「地元のつながり(糸)」を表現するうえで、性質の似た繭(COCOON)にたとえ、三浦半島のエリアマネジメントを「三浦COCOON」という名称としました。
京急沿線全体への拡大
京急沿線の個性的な「まち」についても、それぞれが持つやさしさや地元のつながりを同じく「COCOON」として位置付けることで、そこで生活するプレイヤーが活躍できると考え、今後は各エリアの個性的な「COCOON」を創っていくプロジェクトの名称として展開します。

整備方針

京急沿線でのエリアマネジメント活動は、都市、商業地、住宅街、観光地などエリアごとの特性に合わせ、その地域のプレイヤー(COCOONファミリー)と共同で、「滞在環境の整備」、「働く場の創出」、「地域環境問題への取り組み」など地域課題の解決に向けローカルに進めていく。(ローカライズ領域)

一方で、その活動を支えるMaaSやモビリティ基盤などは共通化を進めることで、電車、バスを含めた地域生活者の移動や滞在利便性について、さらに快適にしていく。(共通基盤拡大の領域)

「ローカライズ」と「共通基盤拡大」を同時に進めることにより、まちの個性がより魅力的なものとして磨き上げられるとともに、沿線全体を気分に応じて移動しながら滞在する居場所を創出していくことで、京急沿線全体をサステナブルな地域としてエリア価値を高めていくことを目指す。

交流拠点「COCOONひろば平和島」の概要

営業期間

2022年8月26日(金)~2023年8月末(予定)

  • 2022年8月24日(水)、25日(木)は、プレオープンとして営業します。

休業日

なし(フードトラックは不定期に休業の場合あり)

所在

東京都大田区大森北6-95-1(京急線「平和島駅」隣接)

面積

196.3㎡

展開施設

No 名称(機能) 利用可能時間 概要
1 HEIWAJIMA タイニーハウス
(シェアスペース、シェアオフィス)
7:00~22:00
  • シェアオフィスのほか、地域の集まりや趣味のサークルなど、自由に使えるスペース
  • 1時間ごとに1組貸切で使用可能
  • 事前に予約決済、無人で入退館可能
2 えきまえリビング
(地域イベントスペース)
  • 月~金11:00~16:00
  • 土日祝11:00~18:00
  • ※7~9月のみ
  • 金・土11:00~21:00
  • 地域のイベント、趣味の発表、地産品マルシェなど多目的に活用
  • 地域の交流拠点として、まちの活性化のきっかけとなるスペース
3 フードトラック
  • 月~金11:00~16:00
  • 土日祝11:00~18:00
  • ※7~9月のみ
  • 金・土11:00~21:00
  • 様々な飲食店が日替わりで展開
  • カフェスペースなども含め、まちを利用する人々が自由に滞在する拠点となる
  • 夏季はビアテラスなどイベントも予定
4 駅前モビリティステーション
(大田区コミュニティサイクル)
24時間
  • 駅を中心とした移動促進により、街の魅力発信につなげる
  • シェアモビリティ整備により駅利用者の行動変容を促し、駐輪対策としても機能
5 みんなの掲示板
(地域情報発信)
24時間
  • 地域イベントや自治体の情報を展開
  • WEBサイトとあわせた地域情報発信を強化
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地域情報/MaaSサイト「おおたCOCOON」の概要

サービス開始

2022年8月26日(金)

URL

(8月26日11:00公開予定)

機能

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地域情報/MaaSサイト
「おおたCOCOON」イメージ
  • 地域共通予約機能(シェアスペースなど)
  • オンライン決済機能
  • デジタルチケット機能
  • マルチモーダル経路検索機能

(参考)

日本工学院専門学校概要

学校法人名 学校法人片柳学園
住所 東京都大田区西蒲田5-23-22
代表 理事長 千葉 茂
URL
設置校 東京工科大学、日本工学院専門学校、日本工学院八王子専門学校

シンクロ・フード概要(モビマル:フードトラックの運営)

社名 株式会社シンクロ・フード
住所 東京都渋谷区恵比寿南1-7-8 恵比寿サウスワン
代表 代表取締役 藤代 真一
URL
事業内容

京急沿線におけるエリアマネジメントの取り組み

三浦半島エリア

地域事業者、自治体など142団体参加の「COCOONファミリー」とともに、①組織化、②拠点整備、③MaaS整備、④モビリティ整備に取り組む「三浦COCOON」を推進

富岡・能見台エリア

2018年に横浜市と連携協定を締結し「みんなの富岡・能見台丘と緑のまちづくり」に産・官・学・地域で取り組み、8つの地域創発リーディングプロジェクトを推進

川崎エリア

2017年に川崎市と連携協定を締結し、産業や暮らしを支える地域活性化の実現に向けた取り組みを連携、協力して推進