ニュースリリース

2022年07月13日

観光型MaaS「三浦COCOON」温室効果ガスの排出量削減効果の可視化機能を実装

三浦半島地域全体でカーボンニュートラルに取り組みます

国土交通省「令和4年度 日本版MaaS推進・支援事業」に採択されました

京浜急行電鉄株式会社(本社:横浜市西区、社長:川俣 幸宏、以下 京急電鉄)が事務局を務める観光型MaaS「三浦COCOON」は、2022年11月に「温室効果ガス排出量削減効果の可視化機能」を実装し、三浦半島の地域全体でのカーボンニュートラルへの取り組みを推進し、社会課題の解決を目指します。

三浦半島では、コロナ禍で密を避けたマイカーでの来訪が増加、繁忙期には特定の人気コンテンツや海のアクティビティなどへの一極集中が課題となっています。またそれが幹線道路での渋滞を引き起こし、温室効果ガスの排出量を増大しているという課題も抱えています。

「三浦COCOON」は、観光型MaaSとして、2020年10月から「新しいすごしかた提案」をテーマに、三浦半島での年間を通じたさまざまなアクティビティの発信、地域共通の予約・決済機能の提供、デジタルチケット機能による企画きっぷの販売、地域の2次交通を含めたマルチモーダル経路検索機能などのサービスにより、便利で新しい観光体験を提供してまいりました。

また、MaaSによる公共交通の利用促進のため企画乗車券のデジタル化も進めており、2022年4月にデジタル化した「よこすか満喫きっぷ」、「葉山女子旅きっぷ」は、ゴールデンウィーク中のデジタル化率が約40%となるなど、三浦半島の観光インフラとして、着実に定着しています。

このたび、経路検索機能内において、「温室効果ガス排出量比較換算数値の可視化」を実装することで、マイカーから公共交通の利用へ行動変容を喚起し、さらなるモーダルシフトを促進いたします。

さらに、観光型MaaS「三浦COCOON」のウェブサイト利用データ分析機能の追加を行い、来訪者の観光行動の傾向や特性を把握することで、効果的な観光促進施策や混雑回避等の施策につなげてまいります。

なお、この事業は国土交通省の「令和4年度日本版MaaS推進・支援事業」に採択されました。

この一連の取り組みについて、本日2022年7月13日(水)にウェビナー「COCOONファミリーMeetup!×イチロクカンファレンス 三浦半島のカーボンニュートラルへの挑戦」を配信いたします。

観光型MaaS「三浦COCOON」では、地域連携によるMaaSの活用を通じ、持続可能な観光モデルづくりを今後も推進いたします。

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「温室効果ガス排出量削減効果の可視化機能」イメージ
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デジタルチケット化も進行

「三浦COCOON」における「温室効果ガス排出量削減効果の可視化機能」実装について

三浦半島が抱える地域課題

  • マイカー過多と繁忙時期・特定箇所への集中による交通渋滞が原因の、温室効果ガス排出量増大
  • 観光型MaaS「三浦COCOON」の利用データの未活用
  • 滞在目的、二次交通情報の不足や分散による短時間滞在

本取り組みの目的

MaaSを通じた公共交通へのモーダルシフトの行動変容促進

MaaSによる温室効果ガス排出量可視化およびデジタル企画きっぷと連携した利用促進を行い、交通渋滞低減と温室効果ガスの排出量の抑制を実現する。

データ活用機能強化によるエリアマネジメント推進

MaaSから得られる利用データの可視化機能の実装により、来訪客の観光行動の傾向や特性を把握することで、効果的な観光促進施策や混雑回避等の地域課題解決につなげる。

地域共通MaaS基盤での情報一元化・2次交通整備による滞在時間拡大

予約機能のバージョンアップにより、より幅広いコンテンツに対応可能な環境を整備するなど、継続的にMaaS基盤の改良を行いユーザー利用促進につなげることで、情報・顧客の一元化での相互送客や2次交通提案による滞在時間の拡大を図る。

実装時期

2022年11月

「温室効果ガス排出量削減効果の可視化機能」イメージ(数値はイメージです。)

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三浦COCOONの経路検索機能においてルート検索をした際、同ルートを公共交通機関を利用して移動した場合とマイカーを利用した移動した場合の温室効果ガス排出量の比較換算値を画面上で可視化することで、ユーザーの行動変容を喚起する。

(参考)

観光型MaaS「三浦COCOON」について

サービス開始

2020年10月22日(木)

サイトURL

機能

  • 予約機能
  • 決済機能
  • デジタルチケット機能
  • マルチモーダル経路検索機能
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「三浦COCOON」画面イメージ
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「令和4年度日本版MaaS推進・支援事業」について

国土交通省において、公共交通とそれ以外の多様なサービスとをデータ連携により一体的に提供することで、地域が抱える様々な課題の解決に資するMaaS事業に対し支援を行うことにより、新たなモビリティサービスであるMaaSの全国への普及を図り、地域や観光地の移動手段の確保・充実や公共交通機関の維持・活性化だけでなく、地域課題の解決に寄与することを目的として実施している事業です。

このたび、「温室効果ガス排出量削減効果の可視化機能」の実装をはじめとするカーボンニュートラルへの取り組みが本事業に採択されました。

ウェビナー「COCOONファミリーMeetup!」について

三浦半島を盛り上げる事業者や自治体等のコミュニティである「COCOONファミリー」同士の交流を通じて、地域に相互誘客や新規事業を創出する共創の場とすることを目的としています。

今回7月13日(水)はウェビナー形式にて、「三浦半島のカーボンニュートラルへの挑戦」をテーマに、神奈川県環境計画課、株式会社横浜銀行、湘南菱油株式会社、株式会社三崎恵水産をゲストスピーカーとして迎え、各者の脱炭素への取り組みや、自治体、金融機関による地域事業者へのサポート事業などについてディスカッションします。

配信日時

2022年7月13日(水)19:00~20:30

配信URL