ニュースリリース

2020年04月24日

川崎鶴見臨港バス×ユーグレナ社

横浜市内を走行するバスに「ユーグレナバイオディーゼル燃料」を使用

~「大人になっても残したい自然」をラッピングした、環境にやさしいバスを運行しています~

京急グループの川崎鶴見臨港バス株式会社(本社:神奈川県川崎市、社長:田中 伸介、以下 臨港バス)は、2020年3月28日より、株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、社長:出雲充、以下 ユーグレナ社)の「GREEN OIL JAPAN」宣言に賛同し、「バイオ燃料地産地消プロジェクト」の活動の一環として、ユーグレナ社が製造した『ユーグレナバイオディーゼル燃料』臨港バスの鶴見駅~横浜市内を走る路線バスにおいて使用しております。

ユーグレナ社が製造するユーグレナバイオ燃料は、ユーグレナなどの微細藻類と廃食油(家庭の使用済み食用油等)を原料としており、廃食油の一部は横浜市立獅子ヶ谷小学校(以下 獅子ヶ谷小学校)と横浜市立下末吉小学校(以下 下末吉小学校)の小学生が回収する、家庭から出た使用済み食用油を再利用しています。

臨港バスでは、従来からハイブリッドバスやEVバスを導入するなど、地球環境負荷の軽減に努めております。また、地域の皆さまとともに歩む、親しみある会社を目指した取り組みを進めており、ユーグレナバイオディーゼル燃料を使用したバスには、獅子ヶ谷小学校の小学生が「大人になっても残したい自然」をテーマに描いた絵をラッピングしております。

今後も京急グループ、ユーグレナ社は、SDGsの目標達成に向けて、環境に配慮した取り組みを進めてまいります。

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「大人になっても残したい自然」の絵がラッピングされた路線バス
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路線バスの内装

川崎鶴見臨港バス株式会社と株式会社ユーグレナによる
横浜市内を走行する路線バスでのユーグレナバイオディーゼル燃料使用について

路線

鶴見駅西口~菊名駅、鶴見駅西口~新横浜駅、鶴見駅西口~綱島駅など、鶴見駅西口を発着する臨港バス鶴見営業所管内の各系統

※路線は日によって異なります

期間

2020年3月28日~2021年3月頃まで(予定)

※ラッピングの運行期間。バイオ燃料使用は継続予定

  • 当初はイベント形式でのお披露目を予定していましたが、昨今の新型コロナウイルス感染症の影響によりリリース上での発表となりました。

(参考)

横浜市内の小学校における廃食油回収の協力について

横浜市立獅子ヶ谷小学校
  • 回収量 合計32L(2020年2月末時点)
  • 期間 2019年5月~2020年2月
横浜市立下末吉小学校
  • 回収量 合計85L(2020年3月末時点)
  • 期間 2019年10月~継続中

「GREEN OIL JAPAN」宣言

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ユーグレナ社は、2018年10月のバイオ燃料製造実証プラントの竣工を機に、「日本をバイオ燃料先進国にする」ことを目指す「GREEN OIL JAPAN(グリーンオイルジャパン)」を宣言しました。ユーグレナ社のバイオ燃料製造実証プラントで製造したバイオ燃料を陸・海・空における移動体に導入すること、そして2030年までにバイオ燃料を製造・使用するサポーターを日本中に広げることで、バイオ燃料事業を産業として確立することを目標に掲げています。目標実現を通じて、SDGs「GOAL7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに」「GOAL13:気候変動に具体的な対策を」に貢献します。

ユーグレナ社では、「GREEN OIL JAPAN」宣言に賛同し、バイオ燃料の利用、原料の供給やバイオ燃料の普及支援などをともに実施・普及する協力企業・団体等(輸送関連、飲食関連、地方自治体など)を募っています。

ユーグレナバイオディーゼル燃料について

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バイオ燃料は、既存の化石燃料と比べると理論上CO2排出量が少ない再生可能な液体燃料であり、欧米を中心に世界中で普及が進んでいます。一方、従来型のバイオ燃料は、トウモロコシやサトウキビ、大豆、パームといった作物を主な原料とするため、食料との競合や、森林破壊にともなう温室効果ガスの増加といった問題などが指摘されています。

ユーグレナ社が製造するユーグレナバイオディーゼル燃料は、ユーグレナなどの微細藻類油脂や廃食油を主原料としており、食料との競合や森林破壊のような問題を起こさず持続可能性に優れた燃料となることが期待されています。また、化石燃料を使用している既存のエンジンに問題なく適用可能であり、水素や電気といった代替エネルギーへの移行に必要とされる多大なインフラコストもかからないため、石油使用が多い現代社会において、既存インフラを維持しつつ効率的に普及し、利用が拡大する可能性があります。

バイオ燃料地産地消プロジェクト

SDGsの大都市モデルをつくる「SDGs未来都市・横浜」の実現に向けた取り組みの一つとして、横浜市とユーグレナ社は、2019年7月より、バイオ燃料の原料である廃食油回収と、バイオ燃料の製造、使用までをすべて神奈川県横浜市で行う地産地消モデルを構築する「バイオ燃料地産地消プロジェクト」に取り組んでおり、両者が相互に連携する協定を締結しています。ユーグレナ社は、横浜市鶴見区にて日本初のバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントを建設・完成し、2020年よりバイオ燃料を出荷しております。

プロジェクトの具体的な取組の一部として、臨港バスの路線バスへのバイオ燃料の提供、市内飲食店や小学校などからの廃食油の回収とバイオ燃料の原料としての活用を行っております。


川崎鶴見臨港バス株式会社

1937年11月18日設立。現在のJR鶴見線の前身にあたる鶴見臨港鉄道のバス事業を起源とするバス事業者で、京浜急行電鉄株式会社のグループ会社。一般路線は川崎市川崎区・幸区・中原区と横浜市鶴見区・港北区・神奈川区を営業範囲とする。2017年に会社創立80周年を迎え、様々なイベントを展開し、市民の皆さまの足となり、地域と地域を結んで沿線の活力アップに貢献する活動を続けています。

株式会社ユーグレナ

2005年に世界で初めて石垣島で微細藻類ミドリムシ(学名:ユーグレナ)の食用屋外大量培養技術の確立に成功。石垣島で生産したミドリムシ・クロレラなどを活用した機能性食品、化粧品等の開発・販売を行うほか、バイオ燃料の生産に向けた研究を行っています。2012年12月東証マザーズに上場。2014年12月に東証一部市場変更。経営理念は「人と地球を健康にする」。