ニュースリリース

2020年03月30日

SDGs 13番・14番の達成に向け

ビーチクリーンなどで使用するごみ袋を「生分解性素材」に

海洋プラスチックの削減・沿線地域の環境保全に努めます

京浜急行電鉄株式会社(本社:横浜市西区、社長:原田 一之、以下 京急電鉄)は2020年3月27日(金)から、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた「京急グループプラごみ削減運動」の一環として、京急主催のビーチクリーンなどの清掃活動で使用するごみ袋を、三菱ケミカル株式会社(本社:東京都千代田区、社長:和賀 昌之、以下 三菱ケミカル)開発の植物由来の生分解性プラスチック「BioPBSTM」(以下 本素材)を使用した製品20,000枚を導入し、同日に20,000枚のうち10,000枚を「かながわ海岸美化財団」へ寄贈しましたのでお知らせします。

本素材を使用した製品は、ポリエチレン製のビニール袋と比較して、焼却処分時にCo2排出量が約30%削減されます。

京急電鉄は神奈川県と「SDGs推進に係る連携と協力に関する協定」を締結しており、その一環で神奈川県の推進する「かながわプラごみゼロ宣言」に賛同しております。今回は本素材を利用したごみ袋が、「かながわ海岸美化財団」により神奈川県内の各所で実施されるビーチクリーンで活用されることで、沿線地域および神奈川県内のプラスチックごみ問題の解決に貢献いたします。

京急電鉄をはじめとする京急グループは、昨年4月から京急グループ全社に本素材を使用したストローを導入するなど、海洋プラスチックごみの未然防止と沿線地域の環境保全に向けた取り組みを行っており、今後もSDGsの目標達成に向けて、さまざまな取り組みを実施してまいります。

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「かながわ海岸美化財団」へのごみ袋贈呈の様子

導入日

2020年3月27日(金)

導入製品(生分解性プラスチック)

素材名 BioPBS(PBS:ポリブチレンサクシネート)
  • 原料:三菱ケミカル製
製造元 株式会社キラックス
特徴 通常のポリエチレン製ビニールよりも焼却処分時に約30%程度のCo2排出量が削減となる。

用途

  • 当社主催の清掃活動

    (逗子海岸ビーチクリーン、三浦海岸ビーチクリーンほか)

  • かながわ海岸美化財団への寄贈(10,000枚)

(参考)

SDGsについて

2015年9月に"国連持続可能な開発サミット"で採択された「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」の略。17の目標と169のターゲットからなり、国連に加盟するすべての国は、2030年までに、貧困や飢餓、エネルギー、気候変動、平和的社会など持続可能な開発のための諸目標を達成すべく力を尽くすとされているもの。

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生分解性プラスチック「BioPBS™」

三菱ケミカルが開発、基本特許を有し、同社とタイPTT Global Chemical社が折半出資するPTT MCC Biochem Company Limited(本社:タイ王国バンコク市、社長:Somsri Phanichrungruang)が製造する植物由来の生分解性プラスチック。使用後には自然界の微生物によって水と二酸化炭素に分解されることに加え、石油由来資源消費量を削減できるため、自然環境への負荷が少ないという特徴がある。三菱ケミカルは、お客様との用途開発に取り組み、ビニール袋やストローの他、食品包装やカトラリー(使い捨て食器)など、様々な分野への展開を図っている。