鉄道事業

2024年度鉄道事業成績

営業キロ 客車走行キロ 旅客運輸収入 輸送人員 客車車両数 延人キロ
87.0(㎞) 108,323(千km) 81,473(百万円) 445,888(千人) 790(両) 5,848(百万人キロ)

事業概要

京急線は、都心から川崎・横浜・横須賀を経て三浦半島に至り、沿線住民の暮らしを支えています。一方で、羽田空港の航空需要の増大にあわせ、羽田空港アクセスを強化。安全・安定した輸送サービスを通じ、沿線地域の発展にも貢献しています。

安全・安心への取り組み

安全方針

京急電鉄では、鉄道安全管理規程において「事業の運営について、安全の確保を第一の課題として行う」と明確に定めています。その基本方針を安全方針として定め、「安全最優先」「鉄道安全管理規程に基づく安全確保」「法令や規程等の順守」を掲げています。また、安全方針を踏まえた目標として、有責事故0件の継続を目指し取り組んでいます。

安全方針
  1. 1.安全最優先の意識の徹底を図るとともに、鉄道安全管理規程に基づき、安全確保に全力を傾ける。
  2. 2.お客さまや社会の信頼に応えるため、法令や規程等を順守し、厳正・誠実に職務を遂行する。

安全管理体制の構築・改善に向けた取り組み

安全管理体制は、計画(Plan)→実行(Do)→評価(Check)→見直し・改善(Act)の体制(PDCAサイクル)を繰り返していくことが大切です。京急電鉄では、鉄道安全管理規程をはじめ、現在行っている体制を常に見直し、改善に向けた取り組みを行っています。

鉄道安全管理規程に基づくPDCAサイクル

安全への設備投資

2025年度は、引き続き品川駅付近の連続立体交差事業や羽田空港第1・第2ターミナル駅引上線新設工事、ホームドア設置工事などを推進するほか、全車両への防犯カメラ設置を進めてまいります。
これにより、総額370億円の設備投資を計画しています。

安全への設備投資(2025年度計画)
2025年度計画 2024年度設備投資実績
総額 370億円 274億円
❶安全関係設備投資額 327億円 223億円
(1)ホームドア設置工事 69億円 23億円
(2)連続立体交差工事 55億円 53億円
(3)防災・地震対策 11億円 6億円
(4)駅改良工事(耐震補強含む) 53億円 45億円
(5)新造車両・車両更新 58億円 19億円
(6)変電所・電気保安設備などの電気施設の更新・改良 40億円 32億円
(7)その他の安全対策 41億円 45億円
❷その他 43億円 51億円

鉄道事故総合対応訓練

万一、重大事故が発生した際に迅速に対応できるよう、毎年秋に鉄道事故総合対応訓練を実施しております。2024年度は「踏切道に侵入した車両と列車が接触し列車が脱線、乗客に負傷者が発生し、軌道、電路、通信設備などに被害が発生した」という設定で訓練を実施し、その対応方法をベテランから中堅や若年層社員への技術継承も行いました。

テロ対策訓練

鉄道を狙ったテロ等が発生した際に、迅速に対応できるよう、乗客の避難誘導体制や警察、消防との連絡通報協力を確認するために実施している訓練です。2025年度は海外で発生した事案を受け、「駅間にて通信器具箱とその周辺が炎上し、消火後に不審物を発見した」という設定で訓練を実施しました。

羽田空港第1・第2ターミナル駅引上線整備事業

将来の航空旅客の増加を見据え、羽田空港アクセスのさらなる輸送力増強、利便性向上を図るため、国土交通省と京急電鉄は相互に協力し、羽田空港第1・第2ターミナル駅引上線の建設および駅改良を進めていきます。

  • 引上線は列車の入換え等を行う専用線です

連続立体交差事業

大師線連続立体交差事業

大師線連続立体交差事業は、踏切による交通渋滞・事故を解消するとともに、都市基盤整備やまちづくりに寄与するため、鉄道を地下化する工事であり、川崎市の都市計画事業の道路整備の一環として施行するものです。事業の効果を早期に発現させるため、東門前駅付近~小島新田駅付近の約1,260mの区間を1期①区間として、2006年2月から地下化工事に着手。2019年3月に大師橋駅(旧産業道路駅)ホームを地下へ切り替え、旧産業道路第1踏切道(東京大師横浜線)を含む4カ所の踏切が除去され、2025年3月に1期①区間の事業が完了しました。

小島新田駅

品川駅付近連続立体交差事業

泉岳寺~新馬場駅間においては、品川第1踏切道(八ツ山通り)をはじめとする計3か所の踏切道が存在し、踏切事故や交通渋滞の要因となっています。そのため、東京都の都市計画事業として同区間を高架化し、3か所の踏切道を除却します。また、品川駅を地平化および2面4線化し、利便性および安全性の高い駅へと再編します。2020年4月に同区間の連続立体交差事業が都市計画事業として認可され、2021年度に工事着手しました。2025年度は、引き続き高架橋仮設化工事および八ツ山跨線々路橋の架設を含め、事業区間全域で工事を推進し早期事業完了を目指します。

高架橋仮設化の工事状況
八ツ山跨線々路橋の組立状況

ホームベンチ更新について

ホームに設置している木製ベンチは経年による劣化が進んでいることから、順次樹脂製ベンチへ更新しております。また、線路への転落を防止する対策の一環として、ベンチ更新に合わせホームドア未設置駅においては、線路と直角に列車の侵入方向へ向けての設置を進めています。

カラー電子ペーパー実証実験について

2023年5月から羽田空港第1・第2ターミナル駅等において、日本初となる25.3型フルカラー版「DNP電子ペーパー Powered by E Ink」を実証実験の一環として導入しました。
電力をほとんど消費せず画像の表示や切り替えが可能となり、駅時刻表やPRしたい情報、緊急時の案内といった色々なコンテンツを需要に応じて表示することができます。

快適な移動サービス

非対面型の新しい駅営業様式

「スマートサポートシステム」

新しい生活様式および将来の労働力不足に対応し、持続可能な鉄道事業運営を目指すため、一部の駅で駅務機器や駅設備の遠隔操作とモニターホンによる通話対応が可能なスマートサポートシステムを導入しています。
スマートサポートシステム導入により、アフターコロナにおける非対面ニーズにも対応した新しい駅営業様式が実現しました。
2021年度に5駅、2022年度に7駅、2023年度に12駅、2024年度に13駅、2025年度( 5月末時点)に2駅の計39駅しており、今後も順次拡大していきます。