トップメッセージ

平素より当社および当社グループの事業活動にご理解を賜り、厚くお礼申しあげます。

2018年は、京浜急行電鉄の前身となる大師電気鉄道が、1898(明治31)年2月25日に創立されてから120周年にあたります。
当時、わずか2キロばかりの路線でありましたが、関東では初、全国でも三番目となる電気鉄道の開業は、まだ電気というものが珍しかった当時、自ら発電事業を興し、標準軌で電車を走らせようという、まさに創業精神にあふれる努力と熱意で開業にこぎつけたものでありました。
以降、京急グループは、交通事業を中心に、不動産、レジャー・サービス、流通事業などを行う都市生活のインフラを支える企業へと成長し、今日に至っています。また、120周年事業の一環として2019年秋には、現在品川・高輪地区に点在する本社機能を、「横浜・みなとみらい21地区」の「京急グループ本社ビル(仮称)」へ集約いたします。本社移転後は、京急線のほぼ中心に位置している横浜を新しい拠点とし、品川、羽田空港の持つ大きなポテンシャルと沿線を繋ぐ司令塔としての機能を強化してまいります。

中期経営計画の推進

2016年からスタートした「京急グループ第18次総合経営計画」では、最初の5年を「構造変革期」と位置付け、品川駅周辺開発が本格化する2020年度以降に備えるために何をなすべきかという重点テーマを中心に「中期経営計画」を定めています。しかし、東京オリンピック・パラリンピック以降の景気の後退懸念、沿線人口減少の本格化など、厳しい局面も予想されています。それらの困難に打ち克つ、強い京急を作り上げていくことが、今一番に求められていることだと考えています。
具体的に2017年は、新規収益物件としての賃貸オフィスビルや、賃貸マンション、ビジネスホテルなどの成長投資を当初計画より前倒して実施しました。また、鉄道事業と、バス事業においてそれぞれ組織を見直し、効率的な組織への再編が完了し、事業の選択と集中を進めるなど経営の効率化を図りました。

品川駅周辺開発と羽田における基盤強化の推進

品川駅周辺における開発の推進は、将来の京急グループの持続的成長をリードする事業と捉えております。今後も品川駅周辺の発展を担う事業者として、品川駅のある「駅街区地区」とSHINAGAWA GOOSのある「西口地区」の開発を推進してまいります。
また、「羽田における基盤強化の推進」も重点テーマのひとつです。2017年の訪日外国人旅客数は累計で2,870万人規模まで増え、過去最高となりました。なお、羽田空港国際線ターミナル駅に設置している、京急ツーリストインフォメーションセンター(京急TIC)では、2017年の年間訪日外国人利用者数が約31万7,000人となり、対前年約30%の増加となりました。2018年には、品川駅に京急TICを新設し、訪日外国人利用者へのご案内をさらに強化いたしました。京急グループでは、今後も増加する羽田空港旅客に対し、鉄道・バス・タクシーの交通アクセスに留めることなく、流通、ホテル、レジャー・サービス、不動産など、それぞれの事業で連携しながら、国内外の多くの人々が集う、豊かな沿線を実現してまいります。

都市近郊リゾート三浦の創生

三浦半島は都心からわずか1時間圏内という近さにもかかわらず、田園風景や海など、風光明媚な景色が広がっていることが最大の魅力であると考えています。
三浦半島では「みさきまぐろきっぷ」、「葉山女子旅きっぷ」、そして、「よこすか満喫きっぷ」と地域の特色を活かした企画乗車券が大変人気となっております。2017年10月には、人気の「みさきまぐろきっぷ」をリニューアルし、利用エリアを拡大するとともに新たなサービスとして「KEIKYU OPEN TOP BUS」の運行を開始しました。魅力を高めた結果、「みさきまぐろきっぷ」の2017年度発売実績が前年度比約30%増の20万3,000枚を記録いたしました。
また、活性化の一つの手段として、京急グループ内の中堅・若手社員で構成した「三浦半島エリア勉強会」を2016年に立ち上げ、東京大学との共同研究などを通じて、さまざまな施策を企画・実行しております。今後も、貴重な自然を有している三浦半島の魅力をさらに活かした取り組みを、行政など関係各所と力を合わせて進めてまいります。
2017年、2018年と横須賀市の津久井浜海岸でウインドサーフィンのワールドカップ日本大会が開催されました。2018年は約5万人の方が会場を訪れ、普段は静かな津久井浜駅や会場付近も大変な賑わいをみせました。また、三浦半島は多くのヨットハーバーがあることでも有名です。多くの方々が、年間を通じてさまざまなマリンスポーツを三浦半島で楽しめることを情報発信していくことで、マリンスポーツのメッカ「三浦半島」を強くアピールしていきたいと思います。

今後も京急グループは、より一層皆さまに愛され、ともに発展する企業となるべく、努力を続けてまいります。引き続きご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。

2018年6月

京浜急行電鉄株式会社
取締役社長
原田一之

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