トップメッセージ

平素より当社および京急グループの事業活動にご理解を賜り、厚くお礼申しあげます。

わが国の経済は、経済対策、金融政策の効果などもあり、緩やかな回復基調である一方で、国際情勢の変化、少子高齢化や人口減少など、当社を取り巻く事業環境は刻々と変化しております。

こうしたなか、2015年度は輸送人員が過去最高を記録するなど、鉄道事業が好調に推移したほか、「ウィングキッチン京急蒲田」の開業などショッピングプラザ「ウィング」の新ブランドの展開、ビジネスホテル「京急EXイン」の新規出店を進めました。

一方で、2016年3月に、神奈川県三浦市において計画していた鉄道延伸事業および大規模宅地開発事業の凍結、また、当社沿線の中心である横浜への本社移転を発表、同年5月にはお台場のホテル グランパシフィック LE DAIBAを譲渡するなど、京急グループは、これまでにない大きな選択を行いました。

これらはすべて、2016年度を初年度とする「京急グループ総合経営計画」の達成に向けた取り組みの一環であり、今後当社グループが構造改革を進めていくための重大な決断でございました。

「京急グループ総合経営計画」は、当社グループの一大プロジェクトである品川駅周辺開発を見据えた20年間にわたる長期経営計画であります。
長期ビジョン「品川・羽田を玄関口として、国内外の多くの人々が集う、豊かな沿線を実現する」のもと、2020年度までの5年間を、企業体質の変革を目指し、長期ビジョンの実現に向けた土台づくりを進める「構造変革期」、品川駅周辺開発事業が本格化する次の5年間を「成長準備期」、さらにその先の10年間を「長期ビジョン完遂期」と位置づけ、「エリア戦略」「事業戦略」「お客さま戦略」の3つの柱を中心に、さまざまな施策を推進してまいります。

「構造変革期」においては、エリア戦略として、品川駅周辺の開発事業をはじめとする、沿線の拠点となる地域の街づくりを推進するほか、国際ハブ空港としてさらなる発展が期待される羽田空港を中心としたビジネスを展開していきます。
また、三浦半島では自然を活かした新たな観光の拠点づくりを行うほか、地元・行政および観光事業者・開発事業者等との連携を深め、地域の魅力の最大化を目指します。

事業戦略としては、引き続き交通事業の基盤を強化するとともに、沿線および都心部を中心に賃貸事業・マンション分譲事業を積極的に展開し、不動産事業を交通事業と並ぶ新たな事業の柱に成長させてまいります。
また、東京・日本の玄関口「品川」・「羽田空港」の成長を担う企業として、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて、インバウンド施策を進めてまいります。

そしてお客さま戦略としては、グループ全社員でお客さま志向のより一層の浸透・徹底に取り組み、国内外のお客さまに選ばれる企業グループを目指してまいります。

本経営計画に基づき、京急グループでは、品川・羽田のポテンシャルを沿線に波及させ、沿線全域の活性化を図ることで、人口減少社会に立ち向かう経営基盤を構築し、企業価値の最大化を実現してまいります。

引き続きご愛願賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。

2016年6月

京浜急行電鉄株式会社
取締役社長
原田一之

ページトップ