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普通電車の旅 vol.17三崎口

現在の駅舎は開業当時から同じ。夜は闇に駅名のネオンが輝き、幻想的な雰囲気に。三崎口~三浦海岸間は単線だが、用地は複線仕様。踏み切りは1つもない。久里浜線の終着のため、線路がここで行き止まりになっているのが見える。

品川からわずか1時間強! 春の三浦半島を歩く
春到来。ポカポカ陽気に誘われて、散歩に出かけたくなる季節。三崎口駅を起点に、風光明媚な三浦半島へ春の散策に出かけてみたい。
ありのままの自然と海の壮大な風景が楽しめるのが、「荒崎・三戸エリア」。岩礁が荒波に浸食され神秘的な絶壁を作り出した荒崎海岸や、三戸海岸のサンセットは、一度は見ておきたい絶景だ。
京急油壺マリンパークで知られる「油壺エリア」は、レジャーを満喫できるほか、首都圏近郊緑地保全区域に指定されている「小網代の森」が近くにあり、貴重な自然が残るエリアでもある。
そして忘れてはならないのが「三崎・城ヶ島エリア」。グルメ・観光の名所であり、美しい海の眺望がパノラマで楽しめる。
品川からわずか1時間ちょっとで出合える、自然美あふれる風景。三浦半島に春を探しに行こう。
~ありのままの自然を楽しむ~荒崎・三戸エリア
見どころ
荒崎・長井方面に足を延ばすなら、「荒崎海岸」と「ソレイユの丘」は外せない。のんびり散歩を楽しみたいなら三戸方面へ。のどかな畑が広がる里道を抜けると、夕景が美しい三戸海岸へつながる。途中に点在する寺社をまわるのもおすすめ。なお、荒崎~三戸の海岸沿いは、満潮時には歩けないので、注意しよう。

おすすめスポット

  • 荒崎海岸

    荒崎海岸
    黒い凝灰岩と白い砂岩・泥岩から成る岩場で、「かながわ景勝50選」のひとつ。崖の上の荒崎公園からはダイヤモンド富士が望める。
    ●「荒崎」バス停から徒歩5分。
  • ソレイユの丘

    ソレイユの丘
    南仏・プロヴァンス地方をイメージした公園で、春は菜の花が美しい。園内にはレストランやショップ、露天風呂などもあり、1日楽しめる。入園無料。
    ●「ソレイユの丘」バス停からすぐ。
  • 黒崎の鼻

    黒崎の鼻
    三戸海岸と和田海水浴場の間にある岬。小高い丘になっていて、その下には洞窟がいくつもある。晴れた日には、海の奥にそびえる富士山を望むこともできる。
    ●「三崎口」駅から徒歩30分。
  • 「まぐろきっぷ」をGET!
  • 三浦半島を満喫するなら「みさきまぐろきっぷ」がお得!

    京急電鉄では、三浦半島エリアの観光におトクな「みさきまぐろきっぷ」を販売中。京急線の乗車駅~三崎口駅往復乗車券+京急バス・指定フリー区間(荒崎方面は区間外)が1日乗り放題。また12店から選べる「まぐろ食事券」、さらには「京急油壺マリンパーク」の入園券、「ホテル京急油壺観潮荘」「城ヶ島京急ホテル」の日帰り入浴のいずれか1つを選べるレジャー利用券付き。三浦の情報が満載のハンドブック付き。購入は京急線各駅(泉岳寺・三崎口を除く)で。

  • 料理の一例。「いろは寿司」(左)、「城ヶ島しぶき亭」(右)。季節により内容変更あり。店舗情報はHPで確認を。
~貴重な自然とレジャーの宝庫~ 油壺エリア
見どころ
「京急油壺マリンパーク」や、日帰り入浴も楽しめる「ホテル京急油壺 観潮荘」がある油壺は、三浦半島屈指のレジャーエリア。三崎口駅からが京急バス「油壺」行きが出ている。一方、油壺手前の小網代には、立入りが制限されている保護区域「小網代の森」があり、貴重な自然が残っている。こちらを訪れる際は十分注意を。

おすすめスポット

  • 荒井浜

    荒井浜
    全長150mに渡って広がる小さな海水浴場。水質、自然環境、景観などを基準に環境省が選定した「日本の水浴場88選」に選ばれている。
    ●「油壺」バス停から徒歩10分。
  • 京急油壺マリンパーク

    京急油壺マリンパーク
    相模湾に囲まれた園内で、ペンギンやチョウザメなど、海の生物と出合える。ミュージカル仕立てのイルカ・アシカショーも人気。入園料・大人1,700円。
    ●「油壺」バス停から徒歩5分。
  • ホテル京急油壺 観潮荘

    ホテル京急油壺 観潮荘
    今春開業50周年を迎えた老舗。海を見わたせる客室や露天風呂付きの客室など、カップルからファミリーまで利用できる。絶景の露天風呂は日帰り入浴も可(大人1,000円)。
    ●「油壺」バス停から徒歩5分。
  • 貴重な自然遺産を未来につなぐ 「小網代の森」を守る取り組み

    豊かな自然が残る三浦半島。なかでも三戸と油壺に挟まれた「小網代の森」は、国土交通省の首都圏近郊緑地保全区域に指定されている。約70haの広大な土地には、森・干潟が自然のまま残り、アカテガニやフクロウなど約1,800種の動植物が生息。この森を守るために活動するのが、「NPO法人 小網代野外活動調整会議」。代表理事を務める慶應義塾大学・岸由二教授によると、「森は保全されたばかりで、まだ全面的な管理・公開は行っていません。散策路を外れず、軽装の場合は海岸沿いの散歩に限るなど、マナー向上にご協力ください」。京急電鉄も、アカテガニが生息する所有地を県に寄付するなど、保護活動に貢献。ひとり一人がその意識を高め、大切な自然遺産を未来へつなげよう。

  • アカテガニなど、貴重な生物が生息する「小網代の森」。
  • 「NPO法人小網代野外活動調整会議」の代表理事・岸教授。3月22日(月・振休)に特別企画バスツアー「新横浜の巨大遊水地から小網代の森&京急油壺マリンパークの水族館裏側探検へ」を開催。
~パノラマの眺望と海の幸を満喫~ 三崎港・城ヶ島エリア
見どころ
三崎港の楽しみとは、もちろんマグロ。定番の寿司やマグロ丼のほか、最近ではアワビや伊勢海老も話題だ。一方の城ヶ島は、観光名所が多く、三浦観光のクライマックスといったところ。三崎港・城ヶ島とも三崎口駅からバスでアクセス。両方をまわるなら、城ヶ島渡船「白秋」を利用するのも趣き深い。

おすすめスポット

  • 城ヶ島公園

    城ヶ島公園
    島の東半分を占める広大な県立公園。園内には、安房崎灯台やウミウ展望台、馬の背洞門などの名所が点在する。
    ●「白秋碑前」バス停から徒歩5分。
  • 海南神社

    海南神社
    かつて三浦半島を支配していた豪族・三浦一族の総鎮守として、982年(天元5年)に創建された由緒正しき神社。境内にある銀杏の古木は樹齢800年以上で、源頼朝が植えたという伝説が残る。
    ●「三崎港」バス停から徒歩3分。
  • 「にじいろさかな号」&渡船「白秋」

    「にじいろさかな号」&渡船「白秋」
    産直センター「うらり」(P8)からは、約40分の海中散歩が楽しめる水中観光船「にじいろさかな号」(大人1,200円)のほか、城ヶ島への渡船「白秋」(大人200円)も運行。観光に利用しよう。
    ●「三崎港」バス停から徒歩1分。
  • 北原白秋記念館

    北原白秋記念館
    詩人・歌人、北原白秋のゆかりの品を展示。白秋は大正初期、三崎に居を構え、「城ヶ島の雨」を詠んだ。記念館の前には、その詩が刻まれ石碑が建つ。入館無料。
    ●「白秋碑前」バス停からすぐ。
  • 城ヶ島京急ホテル

    城ヶ島京急ホテル
    城ヶ島内にあるオーシャンビューホテル。天気のよい日は富士山も見渡せる露天風呂「雲母の湯」は、日帰り入浴(大人1,000円)のほか、足湯(大人300円)も。
    ●「城ヶ島」バス停から5分。

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研究レポートを通じて三浦の人の温かさも実感
明治大学農学部に通う内田博子さんと近藤有李さん。二人は昨年、三浦の農業についてレポートを作成した。「三浦半島は山も畑も海もあって、とにかく環境が素晴らしい。でもその魅力がまだ十分に知られていないように感じました。そこで、農業をテーマとした観光イベントができないかと、レポートにしたんです」と内田さん。実際に何度も三浦に足を運び、さまざまな方に取材をしたそう。「みなさん親切で、ほんとに三浦の方々は温かかったです」と近藤さん。

そんな二人を、弊誌の特別リポーターに任命。取材でお世話になったという『民宿 はら』の女将・原美佐子さんを再び訪ね、農作業・田舎料理作りと、三浦野菜の魅力を、体を張って(!?)伝えてもらった!

リポートしてくれたのは…

明治大学農学部 内田博子さん(左)/ 近藤有李さん(右)
食料環境政策学科に所属し、農業・食料環境などに関する現代社会の諸問題を学んでいる。三浦の野菜に興味を持ち、昨年、「農業で進化する三浦」と題した研究レポートを2人でまとめた。 「原さんは私たちにとって、“三浦のお母さん”。感謝の気持ちを込めて、お手伝いしました。採れたての野菜で料理をつくったのは初めて。新鮮な野菜って、すごく甘みがあっておいしい!」と内田さん。

今が旬の春大根とキャベツを使った“簡単・うまい”家庭料理を紹介!三浦野菜で“おふくろの味”にチャレンジ!

素朴な味付けだからこそ野菜のうま味が伝わる料理

民宿そばに畑を所有し、三浦大根や春キャベツなど、十数種の野菜を自家菜園している原さん。今回は旬の春大根と春キャベツを使った料理を教えてもらった。「春大根は、青首大根より味が染み込みやすいから煮物に最適よ。甘みがある春キャベツは、生で食べるのが一番おいしいんだけどね。(調味料は)いつも目分量だから、正確じゃないわよ(苦笑)」と女将さん、そこを何とかお願いします!

おすすめレシピ

春キャベツとコンビーフの中華風煮込み

春キャベツとコンビーフの中華風煮込み

●材料(4人分)
春キャベツ(1個)、コンビーフ(1缶) 水(300~400cc)、コンソメの素(大さじ3杯) 醤油(大さじ1杯)、塩(小さじ1杯)
1.水洗いしたキャベツを4等分になるように切り込みを入れる。
2.沸騰した湯に、コンソメの素、醤油、塩を加え、味を整える。
3.キャベツを入れ、切り込みの間にカットしたコンピーフを挟み、フタをして15分ほど煮こんだら完成。
春大根とメジナの煮物

春大根とメジナの煮物

●材料(4人分)
春大根(1本)、メジナ(1尾) 水(300~400cc)、白だし(大さじ2杯) 醤油(大さじ3杯)、砂糖(大さじ2杯)
1.事前に大根の皮をむき、面取りし、米のとぎ汁で下茹でしておく。
2.沸騰した湯に、白だし、醤油、砂糖を加え、味を整える。
3.大根とメジナの切り身を入れ、煮立ったら中火で20分ほど煮込み、大根がやわらかくなったら出来上がり。
※調味料はあくまで目安です。お好みで調整ください。

教えてくれたのは

「民宿 はら」 原 美佐子さん
明るく元気な名物女将。全国の農林漁家民宿を対象とした「第3回農林漁家民宿おかあさん100選」に神奈川県から唯一選ばれた。

民宿 はら

三戸海岸にある民宿&つり船屋。自家製野菜のほか、ご主人と息子さんは漁師のため、近海で獲れる新鮮魚介も味わえる。わかめしゃぶしゃぶなどが楽しめるランチのみの利用も可。

「三崎口」駅から徒歩約25分。食事(要予約)・ランチ1,500円~、宿泊・大人7,500円~、小人6,500円~。三浦市初声町三戸2449/Tel.046-888-3535

※こちらは2010年3月頃の情報です。