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普通電車の旅 vol.04川崎大師・東門前

【川崎大師】1899年(明治32年)、関東初の電車駅として開業。その後、1925年(大正14年)に大師駅から現在の駅名に改称した。開業時からまったく移動していない、関東最古の電車駅でもある。
【東門前】1944年(昭和19年)に、大師線が産業道路まで延長し、開通したと同時に東門前駅として開業。駅名は、川崎大師の東側という意味の町名から。

残したい日本の音風景と出会う表参道から仲見世。
日本橋を七つ(午前四時頃)に発った江戸っ子たちは、健脚に物を言わせて昼過ぎにはお大師様に到着し、参詣を済ませて日帰りで戻って行ったという。

この江戸の住人たちにはとても敵わないが、川崎大師が交通至便の地であることに変わりはない。「品川」駅から快特に乗車し「京急川崎」駅で大師線に乗り換え「川崎大師」駅までトータル約二十分。駅前左手には、もう表参道への入口が見える。その名も「厄除門」。くぐっただけでご利益がありそうな門を過ぎればその先には、懐かしくも温かい門前町の風景が広がる。久寿餅に開運だるまに、味な名店に。江戸時代からの老舗を含め何十年、何百年もの歳月を重ねてきた店々は、その佇まいや売り声はもちろん立ち上る匂いまでがなぜか心にしみわたる。

ほどなく右手に折れる道があり「仲見世」の文字を目にする辺りでは「とんとこ、とんとこ」と軽快な調子で飴を切る「とんとこ飴」の音が耳をとらえ、人情味ある呼び込みの声と雑踏が織り成す交響楽に心地よく包まれていく。駅前から続く正にこの道筋にあふれる音こそ、一九九六年、当時の環境庁により「残したい日本の音風景100選」に選ばれた「町音」だ。日本人の琴線に触れ、脳裏にある思い出の景色を甦らせる響きは、間違いなく川崎大師のもう一つの顔と言って差し支えないであろう。

そして参道の終着点では、威風堂々たる大山門が迎える。温められた心をさらに大きく包み込んでくれる場所がここにある。心のホームタウン・川崎大師。ふるさとと呼びたい幸せが待つ。 

おすすめスポット

川崎大師仲見世
高橋太一商店

川崎大師名物の「福だるま」をはじめ、風水を取り入れたカラフルなだるまや招きネコも好評だ。
福だるま6号 ¥2,500

「川崎大師」駅下車徒歩10分。8時30分~17時30分(1月中は7時~18時)、年中無休。川崎市川崎区大師町4-45/Tel.044-266-9004

手書き提灯
布間提灯店

創業300年。職人が丹念に手書きした世界に一つの提灯は、手作りならではの温もりがたっぷり。贈り物にもおすすめだ。
家紋ちょうちん ¥2,000~

「川崎大師」駅下車徒歩8分。8時30分~18時30分、年中無休。川崎市川崎区大師本町10-18/Tel.044-277-5234

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荘厳な読経の声に耳を傾けながら、四天王像に守られた大山門をくぐると、勇壮な大伽藍が目に入る。左手にそびえる華麗な五重塔は、真言の様式に則った八角形が美しい。

“お大師様”の名で親しまれ、厄除で名高い川崎大師は、今年開創八八〇年を迎えた真言宗寺院で、正式には「真言宗智山派大本山金剛山金乗院平間寺」という。平安時代に無実の罪で故郷を追われ川崎に住みついた平間兼乗が、夢のお告げで海から引き揚げた弘法大師像を祀ったのを始まりに、高僧尊賢上人が開基したとされる(平間寺の名は平兼乗の姓)。

江戸時代に日帰りできる関東の代表的霊場として尊崇を集めて以来、厄除や家内安全などを願う人々に信仰され、いまも初詣の参拝客は全国トップクラス。7月の風鈴市をはじめ心躍る催しも満載だ。境内に点在する幾多の歴史に彩られた史跡のいくつかをご紹介しよう。

御本尊である厄除弘法大師の前で護摩を焚く第45世・藤田隆乗貫首。

おすすめスポット

女性の美を司る
しょうづかの婆さん

三途の川にいる「葬頭河の婆(別名、奪衣婆)」を祀った祠。歯痛や健脚のほかに、容貌を美しくするご利益があるとされ、女性の参拝客にひそかな人気がある。

献水が後を絶たない
遍路大師御尊像

三途の川にいる「葬頭河の婆(別名、奪衣婆)」を祀った祠。歯痛や健脚のほかに、容貌を美しくするご利益があるとされ、女性の参拝客にひそかな人気がある。

7,240冊もの大蔵経を
収蔵する美しい経蔵

清の乾隆帝が編纂を命じた大蔵経7,240冊を収蔵。中央に仏教を守護する双龍、東西南北に仏を称える飛天(天女)を配した天井画は、息を呑むほどの美しさだ。

毎月20、21日に開かれる
お大師さまゆかりの縁日

弘法大師が入定した21日とその前日の20日には毎月縁日が開かれる。幸運の小槌や手作りの竹細工など、ズラリと立ち並んだ屋台は見ているだけでワクワクする。

  • JR「川崎」駅前からは、便利な臨港バス臨時運転で川崎大師へノンストップ参拝!

    ■運行期間/平成20年1月1日(火・祝)~3日(木)■運賃・片道/大人200円、小児50円 ※バス共通カード・PASMO・Suicaをご利用の場合は100円となります(小児)。

    [始発]JR「川崎」駅前発/9時5分、京急「川崎大師」駅前発/10時22分[終発]JR「川崎」駅前発/16時30分、京急「川崎大師」駅前発/17時20分[乗降場所]JR「川崎」駅前13番のりば/京急「川崎大師」駅前・宮川病院前交差点

  • 上:JR「川崎」駅前
    下:京急「川崎大師」駅前
  • 臨港バス70周年!
    臨港バス70周年記念「銀バス」復活。
    創立70周年を記念して、懐かしの「銀バス」が運行中。

    ◎運行に関するお問い合わせ/川崎鶴見臨港バス株式会社
    運輸部:Tel.044(233)6507(平日9:00~17:30)
    ※平成19年12月31日~平成20年1月3日は除く
    塩浜営業所:Tel.044(266)0611(年中無休6:00~23:00)

※こちらは2007年12月頃の情報です。