京急線普通電車の旅TOP > 日ノ出町駅:特集

1931年(昭和6年)に高架駅として開業した。1945年(昭和20年)に起きた空襲で被災したが、その年に復旧。上りホームにあるエレベータ付近の柱には、三浦半島が描かれたタイル絵が残されている。
桜咲く春は、新たな旅立ちや門出にふさわしいが、「日ノ出町」駅エリアこそ正に、そんなスタートの季節に似合いの街といえよう。
1859年(安政6年)、長崎・函館両港と共に開港した横浜港を間近に臨むこの界隈は、新たな日本の旅立ちと共にその足跡を重ねてきた。周辺に“日本発祥”と刻まれる史跡が残されるのも、明治維新の日本の旺盛なるエネルギーを彷彿させる。「日ノ出町」駅からも、少し歩けば「近代水道発祥の地」「日本ガス事業発祥の地」の碑があり、野毛町に足を踏み入れればそこは、日本のジャズ文化の聖地。音楽カルチャーの薫り溢れる通りに心奪われる。さらにその向こうは、明治に始まる大繁華街の歴史を刻む「イセザキモール」。ここにも日本初の出来事があり色濃き街の文化が惹き付けてやまない。
さて、ご覧のゴージャスな絶景は、「日ノ出町」駅のすぐ東を流れる大岡川の桜並木である。「みなとみらい」へ、つまり新たな日本の始まりを告げた横浜港へと流れ込むこの大岡川は、春、八百本以上のソメイヨシノにより桜色に河畔が染め抜かれる。花を愛でる興趣深き催しに期待高まる本番はすぐそこだが、旅立ちの季節が似合うこのエリアには、大岡川のほかにも花を眺める名所が多く、街としての見所は尽きない。
横浜開港に始まる幾多の歴史が、それぞれにかけがえのない街の個性となって現代へと生きる。「日ノ出町」駅界隈の面白みは、何よりもそうした街の力にある。この春きっと、ここから何かが始まる。



日ノ出町は今、“アート”によって生まれ変わろうとしている。
「日ノ出町駅前商店会」に足を運んでほしい。朝夕の買い物前後に元気の出る6店舗の“シャッターアート”が鑑賞できる。「ヨコハマ市民まち普請事業」で地元と専門家のアイデアが生んだ。商店会では「日ノ出町」駅前のランドマークとしても期待している。
また、少し歩けば京急線高架橋の鋼板ペイントが見られる。これは「初黄・日ノ出町環境浄化推進協議会」が中区役所との協働で主催した「パブリックフェンスアート~Rocco&こどもミラクル~」。この地区の横浜市立東小学校の5年生達が描いた。これらの動きには地元に拠点を置くRoccoサトシさんが関わる。
2008年秋開催の現代美術の国際展「横浜トリエンナーレ2008」でアートな気運が盛り上がる横浜で、大岡川付近の街並まで美しくデザインされながら、日ノ出町はアートに染まる。


日本のジャズが開化した場所「横浜」。その中心にあったのが野毛のジャズバーだ。戦後、米軍施設へ軍人として来た多くのジャズメンの影響が理由といわれているが、横浜にジャズが本当に根付き始めた時期は昭和初期に遡る。この頃、ジャズで社交ダンスを楽しむダンスホールが脚光を浴び、市井の人々でもジャズを聴けるジャズ喫茶が開店した。その後戦争でアメリカ文化の灯が消えかけた時期もあったが、なお連綿と受け継がれてきた横浜のジャズ文化を楽しむには、今、野毛がホットだ。日本のジャズ喫茶の草分けといわれる「ちぐさ」があったこのエリアでは、今でもジャズの歴史を伝え、ジャズを心から愛する店主たちに逢える。そんなジャズバーに行きたい。
マスターを務める熟練のジャズピアニスト津田龍一さんの演奏を聴きながら、ゆったりとした大人の時間に浸れるピアノバー。ジャズだけでなく演歌やポップスなども、リクエストに応じてくれる。
「日ノ出町」駅下車徒歩8分。19時~26時、不定休。横浜市中区野毛町2-94/Tel.045-262-3110


チャージがなく気軽に楽しめるこの店では、プロミュージシャン演奏のライブが週2回ほど開催される。客席に一体感が生まれる演奏は必見。美味でお手頃な自家製料理も人気。
「日ノ出町」駅下車徒歩7分。19時〜26時(延長の可能性もあり)、火曜日定休。横浜市中区野毛町2-77 ニックハイムリビュレット野毛104-2F/Tel.045-242-1433

野毛が誇るジャズバーの老舗。3,300枚以上揃うレコードや雑誌の切り抜きが貼り重ねられた天井、モダンな赤と黒の椅子などが歴史を感じさせる。
「日ノ出町」駅下車徒歩8分。16時〜23時30分、日曜日定休。横浜市中区花咲町1-43 宮本ビル2F/Tel.045-241-6167

独特の居心地のよさに惹かれ、常連客が後を絶たない。壁には小説家や落語家など、この店を訪れた数多くの有名人の写真が飾られている。
「日ノ出町」駅下車徒歩7分。18時〜26時(25時LO)、火曜日定休。横浜市中区野毛町1-49/Tel.045-242-9762
※こちらは2008年3月頃の情報です。