芋きん
焼きいもの甘さと香ばしさ。
焼きたてがおいしい浅草名物。
直方体のきんつばの表面を順番に焼いていく。浅草名物、満願堂の「芋きん」は、その実演でもおなじみのサツマイモのきんつばだ。江戸時代「年期増してもたべたいものは 土手のきんつば さつまいも」と、浅草吉原の花魁や太夫の心を捉えた名物があった。「土手」とは昔の遊郭の掘割のこと。「芋きん」は、この「土手のきんつば」を再現した生菓子だ。

(左)浅草本店の和田壮一店長。「秋はサツマイモの季節です。新芋で作った芋きんを、ぜひお試しください」。
(右)浅草本店は1999年にオープン。サツマイモのソフトクリーム280円も年間通して販売。
あんの材料となるサツマイモは、九州産の高系14号。太くて甘く、焼きいもに最適なサツマイモだ。このサツマイモを使うのは、芋きんが「蒸かしいも」ではなく「焼きいも」で作るきんつばだから。焼きいもを使うと色合いが違ってくるからで、「金つば」の金色を出すためのこだわりなのだ。もうひとつのこだわりは、サツマイモの繊維を残すことで、食感を楽しんでもらおうというもの。砂糖はほんの微量使うだけで、サツマイモ本来の甘みを生かしている。練りあげた芋あんは、釜で炊いて一晩置いて冷ます。それを四角くカットして、生地を水で溶いたものに付けながら焼いていく。生地には、小麦粉の他にサツマイモの皮を粉末にしたものを混ぜている。これも色を出すための工夫だ。こうやって手間隙かけて作る芋きんは、焼きたてをすぐに食べるのが一番。持ち帰って食べる場合は、オーブントースターで焼いて食べるといいそうだ。皮のパリッとした感じがよみがえり、おいしくいただける。

(左上)その他の人気商品、力餅137円。
(左下)羽田空港店は、第2ターミナル2F出発ロビー、東京食賓館(時計台1番前)にある。
(右)鉄板に、ひとつずつ生地をつけては並べていく。リズミカルな作業は見ているだけで楽しい。
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