自シュークリーム(シューパリジャン)160円
小ぶりのシューにクリームがたっぷり(きゃべつ畑)
料理からお菓子になった
”クリーム入りキャベツ“
日本人にとって、とても親しみ深い洋菓子。ところが海外でシュークリームを注文したとしても、望んだものは、まず出てきません。「シュークリーム」というのは、日本独自の呼び方なのです。
フランス名は「シュー・ア・ラ・クレーム」。「シュー」とはキャベツのこと。中が空洞で、表面がボコボコした焼き上がりがキャベツに似ているということから名づけられました。「クレーム」は英語の「クリーム」。日本人はフランス語の「シュー」に英語の「クリーム」をつけて「シュークリーム」と名づけてしまったのです。
というわけでシュークリームの発祥の地はフランス。では、小麦粉を水で練って焼き、膨らませるというユニークなシュー生地は、どのようにして生まれたのでしょう。時代は、イタリアはメディチ家の王女カトリーヌが、フランスのアンリ二世に嫁いだ16世紀にさかのぼります。カトリーヌ妃付きの料理人にポプランという人がいて、ピュレ状にしたじゃがいもとバターを混ぜてオーブンで焼いた生地を作りました。これがシューの原型とされています。その後、さまざまな料理人が試行錯誤を繰り返し、じゃがいもが小麦粉に替わり、膨れ上がった生地を半分にして、空洞の部分に詰め物をするようになっていきます。最初はお菓子というより料理だったようですが、やがて、甘いクリームを詰めるようになり、今日あるようなシュークリームとなったのです。
日本に登場したのは幕末から明治初期。今や、洋菓子店はもちろん、焼き立てを売る専門店も増え、相変わらずの人気者です。正直言ってキャベツには見えないけれど、シューとクリームの絶妙な組み合わせを生み出したフランス人の創意工夫には、改めて脱帽です。 |
一度は食べたい、あの店のスイーツ
きゃべつ畑
三浦市初声町
シューパリジャン |
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焼き上がりは、皮も硬くしっかりとしている。
シューが乾燥している状態で、クリームを詰める。
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アーモンドをトッピングした、香ばしいシュークリーム
店名は、三浦のキャベツ畑とシュー=キャベツから。評判のシュークリーム(シューパリジャン)は、小ぶりのシューにクリームがたっぷりと詰め込まれている。「ひとつのものを作るにあたって、食材が良ければおいしいとは思わない。作り方次第、それとレシピ」だという。シュー生地もごく普通の材料で作るが、皮がフニャフニャにならないよう卵は入れすぎない。香ばしさを出すため、刻んだアーモンドを表面にまぶして焼く。高温で20分、少し下げて20〜25分。焼き上がりのシューの表面は硬くしっかりとしている。カスタードクリームは、マダガスカル産のバニラビーンズを使い、味をしめるため、さくらんぼのお酒を少量加えている。高温で粉までしっかりと火を通す。それに、脂肪分40%の生クリームを加える。このクリームを、2つに切ったシューの間に、絞り出す。クリームは濃厚だが甘すぎず、乾燥してしっかりとしたシューの香ばしさとよく合う。以前は、注文を聞いてからクリームを入れていたというほど。できたてを、ぜひ味わってほしい。 |
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シュークリームのほかに、ケーキは15品ほど。中でもおすすめは、なめらかプリン160円と、メープルのパウンドケーキ850円。牛乳と生クリーム、バニラビーンズ、卵黄で作られるプリンは、なめらかな食感。メープルのパウンドケーキは、メープルシュガーを使って焼き上げた。しっとりとしていて、とても食べやすい。また洋菓子にこだわらず、天草から作ったカンテンを使った、あんみつ450円などもショーケースに並ぶ。手づくりジャムやクッキーのほか、土日のみ焼くクロワッサンなどのパンも好評。
Data:
きゃべつ畑
●イートイン/あり(レストランは18席。
食事はランチのみ)
●テイクアウト/あり
●お取り寄せ/なし
●賞味期限/その日のうちにお召し上がりください。
●営業時間:テイクアウト10:00〜19:30、
ランチ11:00〜14:30、ティータイム14:00〜19:30
●定休日:月曜
●三崎口駅から徒歩10分
●TEL 046-888-7654 |
(左)「お取り寄せはやっていないので、ここにきて、できたてを食べてください」とオーナーシェフの提箸浩二さん。横浜のインターコンチネンタルホテルでコック修行をした後、葉山のサンルイ島でお菓子作りを学んだ。できたてのおいしさにこだわり、木のあたたかみのある店で、朝6時から焼き始める。
(右)店は国道134号線に面している。三浦の名物であるキャベツ畑も近くにある。提箸さんも三浦海岸の近くの生まれ。「ランチでは、ワタリガニのパスタが人気。9月には毎年、生栗を使ったモンブランを出します」 |