入選者発表
7月下旬、たくさんの応募作品の中から、特別選考員の中井精也氏をはじめとする選考会において、じっくり選ばせていただきました。
どれもステキな作品ばかりで本当に迷いました。たくさんのご応募、ありがとうございました。
中井精也氏(なかいせいや)
1967年、東京生まれ。鉄道の車両だけにこだわらず、鉄道にかかわるすべてのものを被写体として独自の視点で鉄道を撮影し、「1日1鉄!」や「ゆる鉄」など新しい鉄道写真のジャンルを生み出した。2004年春から毎日1枚必ず鉄道写真を撮影するブログ「1日1鉄!」を継続中。広告、雑誌写真の撮影のほか、講演やテレビ出演など幅広く活動している。
株式会社フォート・ナカイ代表。2015年、講談社出版文化賞・写真賞、日本写真協会賞新人賞受賞。著書・写真集に「1日1鉄!」、「デジタル一眼レフカメラと写真の教科書」「DREAM TRAIN」(インプレス・ジャパン)、「ゆる鉄」(クレオ)、「都電荒川線フォトさんぽ」(玄光社)などがある。甘党。
今年は、例年の倍近くのたくさんのご応募をいただきました。本当にありがとうございました。その中から選択するのはとても大変でしたが、京急がこんなにも豊かな季節感に溢れ、それをたくさんの撮り手が見つめていることを改めて感じ、「こんなに愛されている鉄道はないなあ」とうれしく思いました。1ヶ月眺めていても飽きないような沿線の季節感と列車の写真を、ぜひご堪能ください。
2019年6月をもって引退した「だるま」こと800形の力走です。きれいな青空のもと、旧塗装で走る「だるま」の勇姿を表紙に選べたことを、とてもうれしく思います。名車の思い出に浸りながら新しい京急の風景も楽しんでいただけるという、2020年のカレンダーらしい表紙になりました。
スイセンの花と600形の列車を見事に捉えています。1年の始まりにふさわしく、沸き立つような自然の生命力を感じさせる力強い写真になりました。花をきれいに配置しつつ、列車もしっかり目立つ位置に配置した構図がとても見事です。
画面いっぱいに河津桜を入れながらも、まるでポケットのように列車が入る位置を空け、そこにきっちりと列車を収めるという素晴らしい構図です。春の色彩が画面からあふれ出るようで、とても春らしく心躍る作品になりました。
菜の花を手前に配置した、見事な流し撮りです。列車の動感だけではなく、自然の美しさもうまく両立させた写真になりました。黄色いお花に赤い電車が映えて、とても華やかな1枚です
京急と桜の撮影ポイントは定番の場所が多いのですが、今年の桜の風景は今までとはひと味違ったものになりました。白い桜が青空に映えて、鉄橋の青さも爽やか。非常に春らしい風景になっています。
こいのぼりを手前に大きく入れ、列車を絡めての撮影。素晴らしい構図です。きれいに泳ぐように飾られたこいのぼりと列車が、風に吹かれながら一緒に風の中を泳いでいるような、楽しい写真になりました。
あじさいの花の中を赤い京急が走り抜ける、メルヘンチックなシーンを切り取った写真です。青空が美しく、あじさいの花もまさに満開で鮮やか。とても爽やかで、ほれぼれする1枚になっています。
高い位置から列車を見下ろすことで、ユニークで斬新な構図になっています。画面の左側をすべて夏山の緑にすることで、自然の豊かさを強調。その中を走る京急がとても夏らしい、素晴らしい作品です。
青い鉄橋、青い空、そして白い雲。いかにも夏らしい風景です。ユニフォームを着た子供たちが、夏をさらに強調しています。走ってくるのは800形。今年しか撮れない、大切な夏の思い出になりました。
激しい雨の中を走ってくる列車。列車が持つ安心感と力強さが写真から感じられます。どんな天候でも安全・快適に乗客を運ぶことができる鉄道の頼もしさが、印象的に表現されています。
見事な虹の下を京急が走っています。シャッターを切った時の撮り手の興奮が写真から伝わってくるような、空前絶後の瞬間だと思います。お見事です!
けいきゅん号がすすきの中を快走する姿はスピード感がたっぷりで、見ているだけで楽しくなりますね。とても秋らしい爽やかさと季節感も感じさせてくれる1枚になっています。
1年の締めくくりは、やはり「だるま」こと800形です。こんなふうに雪景色の中を走る800形を撮れないと思うと寂しさもありますが、こうして写真に残すことで、ずっと色褪せない思い出として心に残るでしょう。
2019年10月1日(火)
郵送でご応募の場合、お一人さまにつきご応募は1回のみとさせていただきます。(複数作品可)
ご応募は日本国内在住の方に限らせていただきます。